建設業の安全標識とは、工事現場における安全確保のための「注意」「危険」などの表示です。
事故や緊急事態へ迅速に対応するため、色のばらつきなどを防ぐ目的により決まりなどもあるため、確認しておいたほうがよいでしょう。
そこで、安全に関する意識が高まる中、理解しておきたい建設業の安全標識について、種類やメリット、掲示が必要な標識を簡単に紹介します。
「安全標識」とは、安全確保のために事業場・車両・船舶などに、色・形・文字を使って危険・注意などを表示することです。
JIS(日本工業規格)で定められた安全色を使用することや、現場に求められる様々な情報を提供することなどが必要となります。
用途に応じて、標識や法令・条例に則したモノを選びましょう。
なお、JISで定められている安全色は以下のとおりです。
・防火と禁止…赤と白
・危険…黄赤と黒
・注意…黄と黒
・救護…緑と白
・放射能…赤紫と黄
建設業の安全標識には、以下の種類があります。
・スイング標識
・吊り下げ標識
・エプロン標識
・建災防統一安全標識
・ワンタッチ取付標識
・筋かい用つるしっこ標識
なお、建災防統一安全標識の種類は以下のとおりです。
・立入禁止
・禁煙
・火気厳禁
・駐車禁止
・一般禁止
・頭上注意
・足もと注意
・開口部注意
・感電注意
・墜落注意。
禁止標識・指示標識・注意警告標識・安全状態標識・防火標識などの種類に分かれており、国際規格や国家規格で改良が重ねられています。
ただ、デザインは共通で認識できる規則性や色と形、わかりやすいシンボルなどが欠かせないといえます。
建設現場の安全標識のメリットとして、以下が挙げられます。
・近隣住民とのトラブルを防ぐ
・安全に作業環境を確保できる
・現場責任の所在を明確化できる
なお、建設現場では建設業許可票を掲げることが必要とされています。
建設業許可票は、建設業許可に関する事項・監理技術者等の氏名・専任の有無・資格名・資格者証交付番号等を記載した標識です。
さらの工事看板の掲示も必要であり、建築基準法による確認済を示す表示板のため、基礎工事を着手するよりも前に現場の見やすい場所に掲示しなければなりません。
安全な作業環境確保のため、仮囲いを設置することなども行い、関係者以外の立ち入りを防ぐようにしましょう。