タワーマンションとは、20階以上で高さ60メートルを超える超高層マンションのことです。
景色が良く、設備なども充実していることが多いため、快適に生活できていると満足している方も少なくありません。
しかしタワーマンションはその構造から、大規模修繕工事などはコストがかかりがちであるため、その点を踏まえて選ぶことが必要です。
そこで、タワーマンションについて、構造や一般のマンションとの違い、修繕コストを紹介します。
「タワーマンション」とは、20階以上で高さが60メートルを超える超高層マンションのことです。
特に法的な定義はないものの、建築基準法の規定に基づき、一般的になった呼び方といえます。
建築基準法では、高さ60メートル超える建築物は、特別な構造計算方法による地震や強風による振動のシミュレーションを行うなど、一般の耐震基準よりも厳しい基準が設けられています。
また、その上で国土交通大臣の認定を受けることが必要です。
タワーマンションとマンションの違いは、主にその高さです。
20階以上の超高層マンションがタワーマンションであるのに対し、従来のマンションは20階未満であるため、高さに違いがあるといえます。
タワーマンションの構造は、標準設備が複雑すぎるため、大規模修復も困難な状態をつくってしまいます。
建築されたばかりのときは、エントランス・エレベーター・照明・セキュリティなど、設備は豪華で充実しており、利便性も高いといえるでしょう。
しかし年月とともに設備は老朽化するといえますが、一般的なマンションよりも高い頻度でのメンテナンスが求められます。
そのため大規模修繕工事と設備更新の費用を踏まえた管理が必要です。
タワーマンションと一般的なマンションは、修繕にかかるコストにも違いがあります。
一般的なマンションなら、5~10年ごとに修繕やメンテナンスをすればある程度のリスクは回避できます。
しかしタワーマンションでは建物構造もそれぞれであるため、メンテナンスの期間も一定ではありません。
バブル時代以降に相次いで建てられたタワーマンションはすでに老朽化が進んでおり、大規模修繕の必要性が高まっています。
修繕積立金では不足が生じるケースや、計画の予定に追いついていない問題も見られるため、まだ修繕工事が行っていない中古のタワーマンションの購入には注意が必要です。