マンションには賃貸マンションや分譲マンションなどの種類がありますが、建設するときの流れを把握しておきましょう。
高齢化社会が進む日本では、シニア向け分譲マンションや高齢者向け賃貸マンション、サービス付き高齢者住宅などのニーズが高まりつつあります。
そこで、高齢者向けのマンションを含めたマンション建設について、その流れと計画から完了までの手順を簡単に紹介します。
マンションを建設するときは、以下の流れで工事が進みます。
①計画・相談
②土地の調査
③設計
④建築確認の申請
⑤説明会の実施
⑥工事開始
⑦完了検査
⑧管理組合の創設
それの手順を説明します。
マンションの建設では、予算や依頼する設計事務所を決めて、相談後に今後の建設計画を立てていきます。
マンションは住宅地のどこでも建てることができるわけではなく、第1種低層地域など高さ制限があるケースに注意が必要です。
そのため建設予定地の土地について、マンションを建てることができるか、収益が見込めるのか調査をします。
マンション内の戸数・セキュリティ・設備などを決めます。
また、賃貸と分譲のどちらのマンションにするか決定することも必要です。
それにより、工事の進め方や工期、費用などの見当をつけていきましょう。
マンション建設において、自治体の建築行政機関に建築確認申請を行います。
建築基準法を遵守しているか、提出した書類をもとに確認されて、許可を受けなければマンション建設工事を始めることはできません。
マンションの建設地の近隣住民に説明会を実施します。
説明会開催について、自治体によって義務化されているケースとそうでない場合はあるものの、実施して理解を得た方が安心です。
マンション建設工事のスタート後、まずは土台をつくる基礎工事から行います。
鉄筋価格も高騰しているため、費用を抑えたいなら適用できる補助金などの活用も検討するとよいでしょう。
建築確認後の建物が、申請した内容通りに建設されたのか、建築基準法に違反する建物ではないか、行政機関が確認を行います。
その上で施工と最終確認を行って、引き渡します。
マンションの建設は工事が終わればすべてが終了するわけではなく、管理組合の立ち上げなども必要です。
仮に共有スペースの修理が必要になったとき、どのような対応が必要になるのか、前もって決めておかなければいけません。