道路舗装工事とは、道路などの地盤面にアスファルトやコンクリートなどを敷き詰めて、人や車が安全に通ることができるようにするための工事です。
工事を行うことで、道路表面が日光や雨、雪などの天候にも耐えられるような耐久性に仕上げることができ、街の景観も美しく保たれます。
そこで、道路舗装工事について、目的や工事が進む流れをわかりやすく解説します。
道路舗装工事の目的は以下のとおりです。
・人や車が安全に走行する道路にするため
・地中の上下水道管やガス管を安全に収めるため
・景観を美しく保つため
・泥沼や粉塵を防ぐため
路面を設ければ、雨天の泥濘化や乾燥で砂塵が飛散することを防ぐことができます。
また、平坦な路面であれば、すべり抵抗を適度に持たせながら、車両や人の通行において安全性が保たれます。
道路舗装の機能維持においては、耐久性が求められるため、荷重を十分に支持できる状態を作ることが必要です。
見た目はアスファルトでも下に何層も重ねた築造となっています。
道路舗装工事の流れは、以下のとおりです。
①現場測量
②路床工事
③路盤工事
④基層工事
⑤表層工事
それぞれの手順を説明します。
発注者から受け取った設計図や仕様書などをもとに、現地調査を実施して設計図と現地の整合性などの点検・確認を行います。
路床工事は、モーターグレーダーやブルドーザーなどの重機で敷均し、コンバインドローラーなどの重機で締め固めます。
路盤工事では、路床の上部に切込砂利・切込砕石・再生骨材などを撒いて、モーターグレーダーなどの重機で敷均し、コンバインドローラーなどの重機で締め固めます。
基層工事では、アスファルトフィニッシャーなどの重機でアスファルト混合物を敷均し、コンバインドローラーなどの重機で均一に締め固めます。
表層は道路の最上層部にある部分のため、交通荷重と接することを踏まえて、基層工事と同じ工程を踏むものの、材料は異なります。
摩耗に耐えられて平坦に仕上がること、滑りにくさなどが求められます。
水に強くひび割れや変形しないことが必要であり、綺麗な仕上がりにしなければなりません。
そのため使用するアスファルト混合物は、密度の高い材料となり、交通の安全性・快適性・機能性が確保できる状態にすることが必要です。