建設NPOとは、建設分野で活動している特定非営利活動法人(NPO法人)のことです。
運営の目的は営利ではなく、建設技術や経験を生かし、建設事業に関わる官民の支援と技術継承、社会公益に寄与することとされています。
そこで、建設NPOについて、業界で非営利活動をする団体の種類と事業内容を紹介します。
NPO法人は、株式会社などの営利企業と異なり、事業を通じた地域社会への貢献を目的とした法人です。
建設NPOとして運営する段階の例には、以下が挙げられます。
・NPO法人建築から社会に貢献する会(NPO-CAP)
・特定非営利活動法人建設技術支援機構
・NPO法人建設技術サポートセンター
それぞれ説明します。
NPO法人建築から社会に貢献する会(NPO-CAP)は、建築の公共性を意識し、技術や経験を生かした社会貢献が目的の特定非営利活動法人(NPO法人)です。
永年に渡り建築の公共性を意識し、官公庁や公益法人で建築業務に携わった技術者を中心に、培ってきた技術や経験を生かして活動しています。
特定非営利活動法人建設技術支援機構は、建設事業に関わる官民の発注者や施工者を対象として、建設技術の支援や相談を行う団体です。
高度な技術と豊富な経験を有する会員相互の協力により、環境保全と建設技術継承などの支援事業で、社会の公益への寄与を目的として活動をしています。
たとえば事業内容として、以下の相談への対応が挙げられます。
・土木技術
・コンクリート
・住まいの土木
・宅地の異常
・住まいの周囲
・建設関係
NPO法人建設技術サポートセンターは、公共工事に関する支援活動を通じた社会貢献を目的とした団体です。
公共工事に関する豊富な知識と経験のある方が集まり、支援活動を通じて社会貢献を目的に平成21年4月1日に設立されました。
大型化する自然災害の頻発で、建設従事者の働き方改革実現が求められます。
若年層の継続した技術の伝承と、新たな技術の推進など、大きな変革が急務です。
そこで、建設技術の水準向上や人材育成、公共工事入札制度の普及・改善を目指し、公共工事の技術支援事業や技術者を対象とした講習会などを行っています。
また、入札契約制度や公共工事での課題に関し、独自目線での調査研究や、成果を関係機関へ提言するなどの社会貢献にも力を入れているようです。