設備工事業とは、建築物に欠かせない電気・ガス・水道・空調などの設備の工事を担う事業です。
ゼネコンの下請けや、専門業者として特定の設備工事を請け負うケースなど、仕事の請け方はいろいろあります。
設備工事業では、施工管理やチームの統括業務など、デスクワークを担当するポジションもあるため、自分に適した働き方の選択も可能です。
そこで、設備工事業について、仕事内容や求められること、将来性を簡単に解説します。
「設備工事業」とは、建物の電気・ガス・通信・防災・消火などの設備をつくる業種です。
具体的には、照明・コンセント・受変電設備・LANケーブル・防災設備・ガス配管などの工事も含みます。
建設工事と同じく、建物の基礎や構造などの骨組みが完成した後で行う工事といえます。
建物を使用する上で必要な電気・水道・空調などの設備を取り付けます。
設備の配管や機材は、天井や壁の内側に隠れるため、工事が完了した後の様子を目にすることはありません。
しかし、目に見えない部分だからこそ、重要な工程になるといえるでしょう。
生活に必要な冷暖房機器・水道・電気などは、工事が安全・確実に行われているからこそ、安心して使えます。
設備工事は、建物の寿命を左右する要素であるため、必要な設備が整っていればメンテナンスコストを抑えつつ長きに渡り使用もできます。
設計者や施工者は、長期的な視点で計画を立てて、実際に工事ができる準備をすることが必要です。
建設業の中で設備工事は、現在欠かせない工事であり、重要な位置にあるといえます。
様々な場所で設備工事が必要であり、一般住宅・オフィス・商業施設・工場・病院・学校など、多岐に渡る需要があります。
設備工事の現場で働く人材の需要も高まりつつあるといえますが、施工規模が幅広いため、一般住宅から大規模なビルまでいろいろな現場で経験を積めます。
大手ゼネコン・設備工事専門業・住宅メーカー設備工事部署など、いろいろな企業で設備工事は担当できます。
体力仕事であり、技術に加えて機械や工具を使用する知識も求められます。
現場に出ることが難しくなった場合でも、社内での事務作業や統括ポジションに異動できるケースも少なくありません。
設備工事業は、建設業の中でも長く働くことのできる業種であり、将来性も期待できます。