建設工事業情報ラボConstruction Business Information Lab

ダクトとは?形状の違いや用途ごとの種類を簡単に紹介

2025.06.29
分類:その他

ダクトとは、風道や風導管とも呼ばれており、排気や給気において空気を運ぶための配管です。

 一般的に、空調・換気・排煙の目的で建築物内に設置します。

 ダクトの形状は、角ダクト(長方形)と丸ダクト(円形・楕円形)などがあり、複数の種類に分かれます。

 そこで、ダクトについて、形状の違いや用途ごとの種類を簡単に紹介

ダクトとは

 「ダクト」とは、給気や排気などを目的に、ビル内や屋外に設置する空気の通り道です。

 厨房の換気扇と屋外の排気口をつなぐことや、エアコンと室外機を接続するなどの用途に使われます。

  

ダクトの形状

 ダクトの種類はさまざまであり、設置場所に合わせたレイアウトのため、適材適所でダクトの部材が選ばれます。

 まずは、以下の2つのダクトの形状について理解を深めましょう。

 ・角ダクト

・丸ダクト

 どちらも空調や換気システムなどで使用される形状であり、角ダクトは角のある四角いであるのに対し、丸ダクトは円筒形をしています。

  

角ダクト

「角ダクト」とは、角形のダクトであり、側面が平らなため設置場所尾におさまりやすいといえます。

角形のため、壁や天井に沿って取り付けることができ、スペースを有効活用しやすいことが特徴です。

複数の角があるため、ダクト内の空気抵抗が大きくなってしまいます。

そのため、角ダクトは低速ダクトとして幅広い使われるのが一般的です。

なお、角ダクトは市販されていないため、オーダーメイドでの制作が必要となります。

 

丸ダクト

「丸ダクト」とは、円形や楕円形などの丸い形のダクトです。

円柱状のダクトをスパイラルダクトといい、幅75mmから150mm、厚さ0.4mmから1.0mmの帯鋼がらせん状に巻きついています。

比較的軽量で、強度と弾性が高いことがスパイラルダクトの特徴です。

使用するフープの長さに制限もないため、長さにとらわれず自由に製作しやすいといえます。

 

ダクトの用途による種類

 ダクトは、用途によって以下の種類に分けることができます。

 ・空調ダクト

・給気ダクト

・排気・換気ダクト

・排煙ダクト

・厨房ダクト

・産業ダクト

・集塵ダクト

 空調ダクトは、室内の温度や湿度を調整します。

 その一方で排気・換気ダクトは、室内の汚れた空気を室外の空気と入れ替えます。

 給気ダクトと排気・換気ダクトは、快適な室内環境を維持する上で必要なダクトであり、空気の流れる方向に違いがあります。

 まず、給気ダクトで室外の空気を室内へ取り込んで、排気・換気ダクトで室内の空気を室外へと排出します。