ダクトとは、風道や風導管とも呼ばれており、排気や給気において空気を運ぶための配管です。
一般的に、空調・換気・排煙の目的で建築物内に設置します。
ダクトの形状は、角ダクト(長方形)と丸ダクト(円形・楕円形)などがあり、複数の種類に分かれます。
そこで、ダクトについて、形状の違いや用途ごとの種類を簡単に紹介
「ダクト」とは、給気や排気などを目的に、ビル内や屋外に設置する空気の通り道です。
厨房の換気扇と屋外の排気口をつなぐことや、エアコンと室外機を接続するなどの用途に使われます。
ダクトの種類はさまざまであり、設置場所に合わせたレイアウトのため、適材適所でダクトの部材が選ばれます。
まずは、以下の2つのダクトの形状について理解を深めましょう。
・角ダクト
・丸ダクト
どちらも空調や換気システムなどで使用される形状であり、角ダクトは角のある四角いであるのに対し、丸ダクトは円筒形をしています。
「角ダクト」とは、角形のダクトであり、側面が平らなため設置場所尾におさまりやすいといえます。
角形のため、壁や天井に沿って取り付けることができ、スペースを有効活用しやすいことが特徴です。
複数の角があるため、ダクト内の空気抵抗が大きくなってしまいます。
そのため、角ダクトは低速ダクトとして幅広い使われるのが一般的です。
なお、角ダクトは市販されていないため、オーダーメイドでの制作が必要となります。
「丸ダクト」とは、円形や楕円形などの丸い形のダクトです。
円柱状のダクトをスパイラルダクトといい、幅75mmから150mm、厚さ0.4mmから1.0mmの帯鋼がらせん状に巻きついています。
比較的軽量で、強度と弾性が高いことがスパイラルダクトの特徴です。
使用するフープの長さに制限もないため、長さにとらわれず自由に製作しやすいといえます。
ダクトは、用途によって以下の種類に分けることができます。
・空調ダクト
・給気ダクト
・排気・換気ダクト
・排煙ダクト
・厨房ダクト
・産業ダクト
・集塵ダクト
空調ダクトは、室内の温度や湿度を調整します。
その一方で排気・換気ダクトは、室内の汚れた空気を室外の空気と入れ替えます。
給気ダクトと排気・換気ダクトは、快適な室内環境を維持する上で必要なダクトであり、空気の流れる方向に違いがあります。
まず、給気ダクトで室外の空気を室内へ取り込んで、排気・換気ダクトで室内の空気を室外へと排出します。