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空調工事とは?空調設備における工事の流れを簡単に紹介

2025.06.30
分類:その他

建設業における空調工事とは、建物内の快適な環境を維持するための工事です。

 たとえば、既存のエアコンを取り外して新しい空調機器を設置する工事や、配管工事などを含みます。

 空調設備を稼働させる工事全般を空調工事といいますが、具体的な流れを知っておくと安心です。

 そこで、空調工事について、空調設備における工事の流れを簡単に紹介します。

空調工事とは

 「空調工事」とは、以下の工事の総称です。

 ・空調設備の新規取り付け

・空調設備や配管のメンテナンス・保守点検

・古い設備の更新

・配管工事

など

 すでに完成したエアコンなどの製品を正常に動かすために、配管工事は欠かせません。

 空気・ガス・水のどれを流すかによって、接続する配管は異なります。

 接続部から、空気・ガス・水の漏れなどが起こらないように施工することが必要です。

 気密性の高いビルでは、建物内の換気や排気も重要であるため、建築基準法のルールに基づいた適切な設計と環境整備が求められます。

  

 空調工事の流れ

 空調工事は、以下の流れで作業を行います。

 ①現地調査

②機器撤去

③ダクト配管・配線工事

④設置

 

それぞれ説明します。

 

 ①現地調査

 空調工事を行うために、まずは建物の構造・配管の状態や、部屋の環境などに合わせた設計が必要です。

 このとき、建築基準法の基準なども踏まえた検討が必要となるため、事前の現地調査が欠かせません。

 搬出搬入経路なども含めた現地調査を行い、設計後に見積もりを作成します。

  

②機器撤去

空調設備の交換工事では、搬出・搬入の経路や、作業する範囲に傷や汚れがつかないように養生を行います。

交換する機器や部品のサイズなどに合わせて、養生の範囲を決め、完了後に既存機器を撤去します。

 

③ダクト配管・配線工事

新しく設置する機器に対する、ダクト配管や配線工事を行います。

部屋ごとのダクトの取り回しや、冷媒配管や機器内部から出る結露水のドレン配管を、勾配に配慮しながら施工します。

また、電源配線工事を行い、機器を設置する架台や吊棒を設置することも必要です。

 

④設置

エアコンと換気ユニットなどを載せた後は、ダクトと接続します。

設置後、試運転で異音や初期不良の有無と、正常に稼働するか確認すれば完了です。

施工すれば終わりではなく、定期的な保守点検やメンテナンスを実施し、安全・正常に稼働しているか管理することも必要といえます。