
業務用送風機は、工場や倉庫、イベント会場などの幅広い現場で使用されます。
建設工事業の現場でも、作業エリアの換気や空気循環などに使われます。
主に大型で風量の大きなものが導入され、広範囲に効率よく風を送ることができます。
そこで、建設工事業における業務用送風機について、種類やサーキュレータとの違いを紹介します。
業務用の送風機とは、工場や倉庫などの広いスペースで、大量の空気を送り出す産業機器です。
大型の扇風機のような見た目であり、強力なモーターと大型のファンブレードが搭載されています。
一般的な扇風機よりも広い範囲へ強い風を届けることができ、長時間の連続運転に耐えられる耐久性の高い設計です。
そのため、商業施設や工場でも手軽に空気循環が可能となり、電源さえあれば屋内外を問わず色々な場所で活用できます。
必要な場所にピンポイントで風を送ることができるため、消費電力も抑えられます。
業務用送風機の種類は色々あり、使用する目的や場所、環境などでどれを選ぶべきか変わります。
その中で、使用されることの多い業務用送風機は以下のとおりです。
・床置き型…床に置いて使う業務用送風機であり、足元や低い位置へ風を送りたいときに適しています。コンパクトであり、電源さえあればどこでも使用可能です。
・窓枠取付型…窓枠に設置して使用する業務用送風機です。ダクト工事が不要であるため、工場内での空気循環に使いやすいといえます。
・ダクトファン…設備用ダクトに接続して使う業務用送風機であり、工場・ビル・船舶・鉱山などのダクト送風で活躍します。
・防爆型…防爆対策を必要とする現場で利用できる業務用送風機です。
・マンホール用無翼扇型…マンホールの穴をふさがずに大量送風を可能とする業務用送風機です。マンホール内での酸欠防止に役立ちます。
サーキュレータも、送風機と同様に風を送って空気を循環させます。
そのためサーキュレータと送風機は空間の空気を効率的に動かす機器であり、送り込まれた風が到達する範囲も、扇風機などの涼しさを届ける機器より限定されます。
扇風機は広い範囲に穏やかな風を送れるのに対し、サーキュレータや送風機は空間内の空気を効率的に動かす機器のため、強い風力で空気を循環させることが違いです。