
海外旅行により、訪日外国人が急増すると、宿泊施設の新設や改修、インフラ整備などの巨大市場を生み出します。
建設工事業の仕事も一気に増え、強力な成長エンジンになると考えられます。
インバウンド需要に伴い、建設・改修工事が増大するため、建設業界ではこの需要をどのように取り込んで変化に対応するべきか検討が必要です。
そこで、建設工事業の仕事と海外旅行の関係について、インバウンド需要への対応における問題点を解説します。
海外からの訪日外国人観光客が増えれば、宿泊施設・商業施設・交通インフラ関連の建物が活発化します。
また、観光資源豊かなエリアでは、別荘やマンションなどの投資物件へのニーズも高まります。
インバウンドの増加は建設ラッシュにつながるため、地域の経済活性化をもたらすと考えられますが、その一方でオーバーツーリズムによる施設への負荷も問題視されやすいといえます。
また、海外からの観光客向けに、歴史的建物を活かして高級宿へ改修するケースや、伝統工法と最新技術を融合させた施工技術などによる建築物が建てられることもあります。
観光インフラの訪日客向けの対応として、電車の駅や空港などの玄関口における多言語化とバリアフリー化が挙げられます。
観光地全体で、スロープやエレベーターを設置することや、多言語案内板を整備するなどにより、小規模または中規模の工事需要も高まりつつあるといえます。
政府推進の地方誘客に伴って、地方では宿泊・レジャー施設の建設も拡大傾向にあります。
自然や伝統文化を活かした地方ならではといえるインフラ整備は、地域密着型の地元建設会社の大きなビジネスチャンスになるでしょう。
インバウンド需要の受け皿になるのが民泊事業です。
空き家を活用して、民泊へ用途変更するケースや別荘建築なども活発化しています。
高まる建設需要への対応に、労働力を補てんすることは欠かせません。
しかし、もともと現場の人材は不足傾向にあるため、近年では外国人材を活用することも少なくないようです。
政府は、全国200か所の文化財を対象に、修繕や観光活用への転換を支援しています。
歴史的建造物の保全工事も増えつつあるため、破壊と創造に留まらず、文化継承しつつ新たな魅力も生み出せる技術の提供が期待されます。