
建設工事業における共通語とは、異なる職種が同時並行で作業を進めるための用語といえます。
正確で迅速に意思疎通を図るために、建設業界独自の専門用語を共通言語として機能させます。
現場を円滑に回すために、言葉が大きな役割を担っているともいえるでしょう。
そこで、建設工事業における共通語について、現場で使用する専門用語の役割と重要性を解説します。
建設工事現場の専門用語は、短時間で正確に意思疎通するために必要です。
現場では様々な業種の職人が関わりますが、躯体や納まりなどの業界特有の共通語を使えば、設計意図や作業指示をミスなく共有できます。
異なる専門職で立場が異なる職人が集まっても、作業を安全・円滑に進められるように、強固な土台作りとなる役割を担います。
また、ネコ(手押し一輪車)やトンボなどの親しみやすい通称などは、厳しい現場におけるコミュニケーションや、感覚的なコツを伝える文化的な共通語としても使われます。
クレーン操作や重量物運搬などでは、判断ミスが命取りになる恐れもあるため、わかりやすく合図をするために「ゴーヘイ(上げ)」「スラー(下げ)」などの共通語を使うこともあります。
建設現場ではミリメートル単位で正確に寸法を測定しますが、材料加工や組み立てにおける精度の共通認識は大切です。
「寸」や「尺」などの単位も根強く残る業界であるため、正しく理解して使い分けましょう。
建設現場で作業の段階を示す用語に、「墨出し」や「養生」などがあります。
進捗状況を把握する指標のため、共通言語化すれば、次の段階で誰が何をするべきか、工程をスムーズに引き継げます。
他にも、図面と実態を一致させる「納まり」という共通語もあります。
部材同士の接合部の納まりの良し悪しは、機能的・美的に仕上がっているかあらわします。
専門職の品質基準を共有する用語であり、建造物の完成度を示す際に使うことが多いです。
近年は、建設業界だけでなく、様々な分野で現場のデジタル化が進んでいます。
そのため、「BIM」や「CIM」などのデジタル用語も、新たな共通語として使用します。
たとえば、3Dモデルを介して情報共有するときには、デジタル用語を理解していなければ、最新テクノロジーを活用した現場管理に対応できない恐れもあるため注意しましょう。