
建設工事業の仕事は、現場での建設作業だけではありません。
工事を安全かつ円滑に進めるために、事務所の机上では緻密な準備や書類作成が行われています。
現場の命運を握る仕事であり、安全な作業においても机上の仕事は欠かせません。
そこで、建設工事業の支えとなる机上の仕事について、工事前後のワークの種類を解説します。
建設工事業の仕事は、現場に重機を入れて作業を行う以外にも、その前段階として机上での仕事が重要です。
ミリ単位の緻密なシミュレーションや、建設工事における計画づくりなどを行いますが、内容として以下が挙げられます。
・図面設計
・積算・見積もり
・施工計画書
建設工事業の机上の仕事の1つが図面設計です。
建築士や設計士などが建物のデザインや構造を決めるプロセスであり、地震でも耐えることのできる強度を机上の計算で検証します。
作成した設計図をもとに、コンクリートの大きさや鉄筋の量を細かく計算し、工事にかかる費用を計算します。
予算見積もりにミスがあると損失を発生させるため、正確性が求められます。
施工が決まったら、どの材料をどの順番で搬入するのか、その時期なども数か月から数年間に渡る長期間のスケジュールを立てます。
近隣住民への配慮や、豪雨や台風などの自然災害が発生した場合の予備日なども机上で検討します。
建設工事がスタートした後も、建設工事業では机上の仕事が続きます。
現場の安全や会社的な信用を守るために必要な手続といえますが、以下の種類が挙げられます。
・各種申請手続
・書類管理
・BIM/CIM
建設工事がスタートした後の机上の仕事として、各種申請手続が挙げられます。
まず、クレーン車などを道路に置く場合、道路使用許可の申請が必要です。
一定の騒音が出る作業を行う際にも届出しなければならないため、役所や警察に提出する書類を作成しなければなりません。
工事現場で撮影した施工写真や、使用したコンクリート強度の試験結果などは、報告書にしてまとめることが必要です。
完成後は、目に見えない内部の品質を書類で客観的に証明します。
机上のパソコンに、立体的な3マスの建物を再現します。
「BIM/CIM」は、3D技術で机上と現場を融合するデジタル技術です。
現場に行く前に、対象物の立体部分の問題を見つけて、後で手戻りしなくてもよい工事を実現させます。