
建設工事業における橋建設は、屈指の難易度を誇る一大プロジェクトといえます。
橋は、川や海、深い谷などをまたぐ巨大な構造物であり、土台を水の中に作り長距離を支えるため、高い技術を求められます。
そこで、建設工事業におけるダイナミックな橋建設の裏側について、工法の種類や内容を解説します。
橋建設(橋梁工事)とは、川・海・谷・道路などをまたぐ橋の新設・改修・撤去の工事です。
交通網の形成や、経済活動の支えにおいて重要な社会インフラ事業といえます。
橋建設(橋梁工事)は、施工場所や橋の規模で以下から最適な工法が選ばれます。
・場所打ち工法…現場で型枠を組んで、コンクリートを流し込み橋桁を作る工法
・プレキャスト工法(工場製作)…事前に工場で作ったパーツを現場で組み立てる工法
橋建設の第一歩は、橋全体の重さを支える橋脚や橋台などの強固な土台造り(下部工)です。
土台が川や海の中の場合、水が作業の邪魔になるため、巨大なコンクリートや鋼鉄の箱を水底に沈めます。
箱の内部の水を抜き、安全な作業空間を確保して基礎を頑丈なものへと築き上げていきます。
水底の地盤は柔らかいですが、それでも橋が沈んでしまわないように、岩盤へ届くまでの何十メートルの太い杭を打ち込みます。
目に触れない地中奥深くにある強固な基礎が、何千トンの重さの橋を支える要です。
なお、水中での土砂掘削においては、川や海が汚れることを防ぐシルトフェンスという特殊なカーテンを設置します。
橋建設においては、川や海の生態系を守り、近隣の漁業に迷惑をかけないことも重要です。
橋の土台完成後は、人や自動車が通行する桁を架ける上部工の作業を進めます。
特に、海をまたぐ長距離の橋建設では、何本も支柱を立てることはできません。
巨大な塔から、頑丈なメインケーブルのワイヤーを渡して、通行する道路を吊り下げる吊り橋などが採用されます。
また、ワイヤーを塔から斜めに張る斜張橋などもその例です。
川の上では下から支えを作り道路を組み立てられないため、完成後の橋脚から左右のバランスを取りつつ、少しずつ空中で道路を伸ばします。
日本の橋建設は造れば終わりではなく、ドローン撮影やAI解析などの最新技術も使用しつつ、100年以上維持できる技術が求められます。