
ビルやマンションを建設する工事現場では、建設用クレーンが活躍します。
重い資材を持ち上げる圧巻な姿に、どのように高さを保っているのか、倒れないで維持できている理由など、不思議に感じることは多々あります。
そこで、街の発展に欠かせない巨大マシンである建設用クレーンについて、仕組みや建設工事業における種類と役割を解説します。
建設用クレーンは、用途に合わせて種類がわかれます。
都市部のビル建設で頻繁に使用されるのが、地面に固定した後に高く伸びるタワークレーンです。
他にも、足元にタイヤやキャタピラーが備わっており、移動ができる移動式クレーン(クローラクレーン)もあります。
移動式クレーンは、タワークレーンを組み立てるときや、低い建物の工事で使用されます。
建設用クレーンは、何トンレベルの重量の資材を持ち上げても倒れません。
これは、荷物の重さと反対側の重りで絶妙なバランスを保っているからです。
タワークレーンのほとんどは、運転席後部にあるカウンターウエイト(巨大な重り)を載せており、天秤の原理を利用して反対側の重りとのバランスを取っています。
それにより、高い場所で安全に作業を続けられます。
建設用クレーンは、自身の力で高く伸びるクライミングの仕組みです。
足元の支柱の隙間を油圧ジャッキで押し広げて、新たな支柱のブロックを吊り上げて差し込む作業を繰り返します。
ビルの高さが増すにつれて、生き物のように自らが背を伸ばす仕組みになっています。
建設用クレーンの操作は、高い技術が必要となります。
しかし、現代の建設用クレーンには、最先端のIT技術が導入されているため、以前よりは操作における安全性が向上したといえるでしょう。
たとえば、強風を感知したときに作業を自動で制限するシステムや、周囲の建物などと衝突しないように検知するAIセンサーなどが搭載されています。
建設用クレーンの運転席は、地上から何十メートルもあるため、従来までであればハシゴを使って登ることが必要でした。
現在では、地上オフィスから遠隔操作により、画面上で操作することも可能とする技術の実用化が進んでいます。
現場に足を踏み入れることが難しい場所の作業も、遠く離れた位置からリモートで、安全かつ快適に作業ができ現場へと変わりつつあります。