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電気通信工事と電気工事は同じではない?その違いとは

2020.06.18
分類:その他

電気工事と電気通信工事と混同されがちですが、電気工事は建設工事の1つであり、送電線や配電盤、電灯、電力機器など、電気工作物に対する専門的な工事を電気工事です。

これに対し電気通信工事は、電気通信設備に対する工事のことであり、電話やテレビ、インターネットなど建物や施設内で情報を伝える設備に対する工事を指しています。

そこで、電気工事と混同されやすい電気通信工事とは具体的にどのようなことを行うのか把握しておきましょう。

電気通信工事に分類される工事とは?

たとえば電気通信工事に分類される工事として挙げられるのは、電気通信線路設備工事・電気通信機械設置工事・放送機械設置工事・TV電波障害防除設備工事・空中線設備工事・データ通信設備工事・情報制御設備工事です。

電気を情報伝達に使用することや、電力を制御するための工事が電気通信工事です。情報通信設備を設置することや、設置に伴って行う工事を総称した呼び方が電気通信工事であり、電気工事とは扱う電力の大きさが大きく異なります。

 

電気通信工事で行う具体的な工事内容

では具体的に、電気通信工事としてどのような種類の工事があるのか、その内容を把握しておきましょう。

 LAN工事

1つの企業や施設など、狭い範囲の内部で多面的な情報を処理できるコンピュータによるネットワークがLANといわれる通信網です。

パソコンや通信機器、セキュリティ機器などをネットワークに接続する工事のことをLAN工事と呼ぶことが一般的といえます。

アパートやマンションなどのWi-Fiを設置する工事や、LANケーブルや光ケーブルの配線や設置工事なども含まれます。

携帯電話基地局工事

スマホや携帯電話などモバイル端末に対し、電波を効率よく届けるための工事です。

屋外と屋内基地局の建設、アンテナや無線設備機器を設置する、電波不感地帯を解消させるといったことなどが主な内容です。

放送設備工事

建物内で情報を伝達させるための放送設備に関わる工事です。館内放送や業務放送、緊急放送、提示チャイムやBGMなどを可能とさせるための環境を整備するために行います。

テレビ共聴設備工事

建物内でテレビを視聴できるようにケーブルを引き込み、電波を受信するアンテナを設置するといった内容の工事です。

設備機器の設置工事

病院など医療機関内で行われるナースコールや、集合住宅などのインターホン、商業施設や公共施設などに設置される防犯カメラなど、弱電設備機器を設置する工事が該当します。