建設工事業情報ラボConstruction Business Information Lab

建設工事関係で耳にするディベロッパーやゼネコンにも財閥系は多い

2020.07.06
分類:その他

建設工事を請け負う業界にいれば、ディベロッパーやゼネコンという言葉がでてくることが多々あります。

ディベロッパーには財閥系・私鉄系・金融系・ゼネコン系・メーカー系・商社系・独立系などの種類がありますが、そもそもディベロッパーとゼネコンの違いがよくわからないこともあるようです。

そこで、財閥系などが含まれるディベロッパーとはどのような意味を持つ言葉なのか、ゼネコンとの違いについてご説明します。

ディベロッパーとは?

英語で表記すると「Developer(開発者)」となるディベロッパーですが、建設業界で使われる用語です。

その意味は不動産を開発する企業を指しており、オフィスビルやマンションを造ったり土地を再開発したりすることに向け、不動産売買を行っている会社がディベロッパーであり工事を請け負うことはないことが特徴といえます。

代表的なディベロッパーとして挙げられるのは、住友不動産・三井地所・トヨタホーム・旭化成ホームズ・清水総合開発などで、耳にしたことのある会社名ばかりといえるでしょう。

 

ゼネコンとは?

英語で表記すると「General Contractor(一般請負業者)」となり、この言葉を省略した建設業界用語がゼネコンです。

不動産建設の引き受けを行う会社のことであり、ビルやマンションなど建物以外にもダムやトンネルなど公共事業に対する請け負いも行います。

ゼネコンは建設工事を引き受けますが、ゼネコンの下請けである土木・建築などの一部を請け負う建設業者は「Subcontractor」を省略してサブコンと呼ばれています。

他にも特定の工事だけを請け負う専門業者「Special Contractor」などもありますが、建設工事の現場で働くことになるのはサブコンや専門業者の企業に属したり関係したりする方たちです。

ゼネコンは建設元請けという立場でサブコンに業務を発注・マネジメントします。

代表的なゼネコン企業として挙げられるのは、スーパーゼネコンという大手が鹿島建設・清水建設・大林組・大成建設・竹中工務店などで、続き準大手の長谷工コーポレーション・五洋建設・三井住友建設・熊谷組なども有名です。

 

ゼネコンだけでは仕事はできない?

たとえば公共事業を行う場合には、政府や地方自治体から直接入札によりゼネコンが仕事を引き受けることとなります。政府・地方自治体からゼネコンへ、ゼネコンからサブコン・専門業者へという流れとなるでしょう。

規模の大きな工事になると工程もかなりの数になるため、ゼネコンだけ施工できずサブコンや専門業者などの存在が必要となるのです。