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工事の受発注における研究で参考になる書籍とは?

2020.08.13
分類:その他

建設工事を請け負う建設業者の場合、主要建設資材の価格について定期的に調査を行うなど研究は欠かせないことでしょう。

しかし11つ調査することは時間や手間がかかり、スムーズに研究が進まないこともあります。

このような場合に活用してほしいのが、月刊誌として毎月刊行している「建設物価」という書籍です。

研究に活用したい「建設物価」とは?

「建設物価」は昭和22年に創立された「一般財団法人 建設物価調査会」が刊行している月刊誌で、建設事業の発展に寄与することを目的とした運営を行う取り組みとして書籍も発行しています。

日本で行われている建設工事でどのくらいの労務費が発生しているのか、用いられる建設資材の単価などはいくらが目安なのか、実際に調査を行ってその結果を書籍として発行しているので研究に有効に用いることができます。

この「一般財団法人 建設物価調査会」とはそもそも国土交通省所管の財団法人だった団体です。しかし公益法人制度改革により、現在は一般財団法人に移行され運営されています。

 

建設物価調査会の情報が研究に有効である理由

「一般財団法人 建設物価調査会」は調査情報機関であり、建設工事現場で使用されている建設資材の費用、建設工事費、労務費、諸経費などについてその実態を調査しています。

他にも建設にかかる費用を調査・解析し、建設資材や機材の原価はどのくらいなのか分析まで行います。施工歩掛なども調査していますが、複数の調査を行うだけでなくセミナーや技術講習会なども各地で開催するなど、研究に活用できる情報をいろいろな形で提供しているようです。

主な活動して挙げられるのは、

・建設工事で使う資材価格と工事費の実態を調査すること

・国、自治体、行政法人などから委託された工事(施工歩掛、労務費、諸経費、建設副産物など)の調査解析

・建設経済(建築費指数や建設資材物価指数など)の研究

・月刊誌や各種技術図書の企画と出版

・積算見積システムに活用できるデータファイルの提供と関連受託業務

・インターネット活用による価格情報サービスの運営

・技術講習会や研究会の開催

・建設統計資料などの閲覧サービス運営

・建設資材や建設工事価格決定方法などについて基礎的な研究

・価格情報の審査および ISO品質マネジメントシステムに基づいたプロセスの監視

などです。

様々な建設関係の情報を調査・分析しているため、工事を受発注する際の積算の根拠としてもその情報を活用することが可能ですし、日々の研究の資料として参考できるはずなので有効に活用しましょう。