マスクはどこで使用するのかなど、用途により産業用・医療用・家庭用に分けることができます。
建設工事現場で使われるマスクは主に防じんマスクと呼ばれる産業用のものですが、新型コロナウイルス感染症の影響により、一般的な家庭用のマスクを常に着用しておくことなども必要とされている状況です。
マスクのタイプは主に産業用・医療用・家庭用に分けることができますが、使用場所や目的は主に次のとおりです。
・産業用マスク(防じんマスクなど)
使用される場所は工場や建築物の解体現場などで、粉じんやアスベスト(石綿)などを吸入することを防ぐために使用されます。また、有害なガスに対しては使われるものに防毒マスクなどもあります。
・医療用(N95マスクなど)
主に医療現場などで感染防止対策に使用されるマスクです。
・家庭用(不織布マスク)
一般家庭において、風邪や花粉症対策に日常使用されることが多いといえます。
このうち、建設工事現場で使われる防じんマスクは、厚生労働省が国家検定規格を設けています。使用方法によって使い捨てとフィルター取替えタイプなど種類があり、粒子の捕集効率の高さで3つの区分に分類されます。
さらに粒子捕集効率試験を固体粒子と液体粒子のどちらで実施するかによって、12種類の規格に分わけられていることが特徴です。
新型コロナウイルス感染症が拡大することを防ぎつつ、熱中症対策も行いながら作業を行うため、大手ゼネコン各社では作業現場の環境づくりに力を入れています。
マスクを着用した状態では、息苦しさを感じてしまうものですが着けていなければ唾液の飛散が心配です。そこでフェースガードやマウスシールドなどの防護具を新しく採用しながら、人の密集を避けるためにロボットや遠隔操作などの技術開発を急いでいるようです。
さらに建設工事現場での行動制限によって、工事に遅れが生じるといった影響も懸念されるところです。
そこで作業の機械化や自動化に取り組むなど、建築分野でも施工ロボットの導入や遠隔管理技術など生産プロセスについての変革を推し進めているとされています。
また、清水建設などではタブレット端末を活用し、山岳トンネル遠隔立会システムなどを採用しています。このシステムは、検査・管理業務を効率化させることが可能としていますが、新型コロナウイルス対策に貢献するための技術としても拡大を目指しているようです。