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建設工事を指揮する立場といわれるスーパーゼネコンとは?

2021.01.14
分類:その他

建設という業界で仕事として行わなければならないことは、土地の取得から始まり、企画・開発・建設・売買などいろいろあります。

この中で建設という部分に特化して仕事を行うのが総合建設業者=ゼネラルコントラクターであり、ゼネコンと呼ばれる企業です。

そのゼネコンの中でも、大手でスーパーゼネコンと呼ばれる企業として挙げられるのが、大林組・鹿島建設・大成建設・清水建設・竹中工務店の主要5社ですが、下請事業者を率いて建築物や土木工作物を完成させる役割を担う企業たちといえます。

ゼネコンとはどのような建設会社のこと?

ゼネコンと呼ばれる企業は、建築や土木の工事一式を請け負いますが、一式工事とは元請業者として総合的に企画・調整・指導を行い目的物の完成をさせることです。

元請から下請へと仕事が発注され、複数の下請業者により施工される規模の大きな複雑な工事を指しています。

土木一式工事や建築一式工事で工事の全体をマネジメントするのがゼネコンであり、完成を目的とするものはビルやマンション、病院や学校の他、道路やダム、発電所などいろいろです。

ゼネラルと名称についているとおり、どのような建築物の工事でも請け負うまさにプロフェッショナルといえる企業を指しています。

ただ、総合建設業者である建設会社や工務店であればゼネコンと呼ばれているのではなく、自社で設計・施工・研究などの部門を設け、売上高が大きな企業がゼネコンと呼ばれています。

 

ゼネコンの中でもスーパーゼネコンと呼ばれる企業とは?

ゼネコンの中でも、売上の規模がさらに大きく、技術力も高いと認められている企業をスーパーゼネコンと呼んでいます。

日本だけでなく、海外にも事業展開しているなど、シェアも広く古くからの歴史を持つ企業こそがスーパーゼネコンと呼ばれているといえるでしょう。

そのスーパーゼネコンも、新型コロナウイルス感染症の拡大により、ここ最近では異変が起きているといえます。

新型コロナにより減少した売上を埋めるために、準大手や中堅企業が手掛ける小さな工事もスーパーゼネコンが引き受けるような動きもあるようです。

中規模ホテル建設や、中型ビルの改修工事、地域の学校や病院などの耐震補強工事など、本来なら中堅企業や準大手などが請け負うことがほとんどです。

工期も12年程度で、工事高も1050億円ぐらいですが、仕事が減少したためスーパーゼネコンが請け負うケースが増えているとされています。

首都圏では大型再開発計画などが目白押しの状態で、スーパーゼネコンにもこのような大型案件が積み上がっている状態のはずです。ただ、再開発は工事がまだ初期段階のものが多く、これから着手という段階のものも多いため、小さな工事も請け負う動きになっていると考えられます。