建設工事のうち、建物を建てるときには「サッシ」という言葉を使うことがあります。
このサッシはサッシュとも呼ばれることがあり、ガラス窓に使用する金属製の窓枠を指していますが、金属製建具工事段階で備え付けます。
部屋のガラス窓だけでなく、玄関、バスルームのスチール製ドアなど、どこも同じタイミングで工事を行うことが一般的です。
サッシにもいろいろな種類があり、遮音効果の高いものは分断熱性にも優れることにつながるため、素材選びがとても大切といえます。
そこで、そもそも家などに使われるサッシとはどの部分を指すのか、サッシの定義についてご説明します。
一言でサッシといっても、具体的にどの部分を指しているのか説明できるでしょうか。
メーカーなどでの定義によると、サッシとは一般的に窓と障子、部品を含んだ窓枠部分を総称した呼び方のようです。
ガラスなども含めて取り付けたとき、窓として機能する状態まで工場で完成させた商品そのものが窓と呼ばれるとされています。
枠全体を指す言葉としては、框ではなくサッシのほうが一般的で、サッシや窓には額縁(木枠)は含まないようです。
従来までサッシの材質として使用されるものは、木製やスチール製のものが多かったようです。しかし樹脂製のものや、アルミニウム製のものが出てからはそちらが一般的になっているといえます。
中でもアルミサッシは加工もしやすく、日本や中国でのシェアのほとんどを占めています。ただし断熱性が悪いため、アメリカの半分の州では使用が禁止されており、他の素材に移行が進んでいます。
比較的コストをかけず、腐食に強い素材ですが、冷暖房効果が低下し結露を発生させるなどが問題をされていました。
そのため結露防止や保温性を重視した樹脂製のものや、アルミと樹脂製を室内外で複合的に組み合わせ使用されるなど、様々な工夫がされたのですが主流にはならなかったようです。
サッシとはガラスをのぞく部材であり、枠と框、部品(鍵部材など)を含めた呼び方です。
窓は額縁を除く全体であるため、ガラスとサッシを含めた部分であり、障子は空間を遮るためにあり、ガラスとサッシ(框のみ)を合わせた部分といえます。
窓と障子の一部がサッシであり、額縁はサッシだけでなく窓にも含まれない家側の部材です。
もともとサッシという呼び方は、昔のサッシメーカーが製造していた金属部品一式を指しており、その名残が現在でも窓をサッシと呼ぶことにつながったとも考えられます。