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建設業界にかかすことのできないゼネコンとはどのような企業?

2019.11.04
分類:その他

普段、テレビやインターネットなどのニュースでは、大手建設会社のことを「ゼネコン」とよぶことがあります。

このゼネコンという言葉は建設業界における専門用語ですが、「土建屋」を英語表記した「General Contractor」の略称であり、元請として土木や建築工事一式を発注者から直接請け負い、工事における取りまとめを行う建設業者のことを指しています。

ゼネコンの役割とは?

元請としてビルやマンションの建設において施工全体を管理する建設業者がゼネコンですが、下請の土木・建築関係の会社をマネジメントするという役割も担います。

ゼネコンが請け負うのは主に道路や橋、ダムなどの公共事業などですが、設計から施工、研究などを行った上で、自社ですべての工事を行わずそれぞれの作業に適した下請に発注します。そして下請の仕事を調整しながら、広い視野で建設工事における監督を行うことを業務としているといえるでしょう。

 

ゼネコンが行う仕事とは?

ゼネコンが行う仕事は、建設体の企画と工事の進行ですが、仮にタワーマンションを建設するのなら、マンション企画を行うデベロッパーから工事を請け、その注文内容に基づいてゼネコンがマンションの全体の企画や開発を行います。

そして必要に応じ下請に作業を発注し工事を進めていく形です。決められた工期で依頼を受けた建物を作り上げ、デベロッパーに納品すれば完成となります。

 

特にすごい!スーパーゼネコンとは?

ゼネコンの中でも「スーパーゼネコン」という収益が大きな企業の場合、建設業界で不動の地位を築き上げているといえます。

スーパーゼネコンと呼ばれる大手ゼネコン企業とは、大林組、鹿島建設、清水建設、大成建設、竹中工務店などです。

スーパーゼネコンに続き、長谷工コーポレーションや西松建設、戸田建設などの準大手ゼネコンが続き、さらに熊谷組や安藤ハザマのような中堅ゼネコンという位置づけです。

 

ハウスメーカーがスーパーゼネコンをしのぐ勢い?

1つの建築物を完成させるまでには色々な業者が一体となり工事を進めていくことになります。

それらすべての業者を取りまとめて、工事を進めていくゼネコンの存在は建設業界にも必要ですが、近年ではハウスメーカーがゼネコンを参加に収めるといったできごとも起きているようです。

大和ハウス工業や積水ハウスなどは、スーパーゼネコンをしのぐほどの売上規模となっているのは、建設業者とハウスメーカーの資本参加合意や買収、統合といったことが背景にあると考えられます。