建設業の事業の種類｜建築工事業と土木工事業の区分は複雑？
建築工事業と土木工事業を合わせて土建という言葉が使われていますが、土木・建築・設計・施工は古くから存在しています。
建設事業とは建工事を伴う社会基盤の整備のことですが、建築工事と土木工事は企業・管轄する行政・法律などで区分が異なることがあるので注意しましょう。
区分の違いに注意を
人が中に入ることができる工作物は建築基準法による「建築物」に該当するため、工事区分や行政の取り扱い上は土木工事で、土木構造物の範疇でも一定規模なら建築確認申請が必要で建築士が設計を担当することが必要とされています。
土木構造物の設計そのものは建設コンサルタントが担当し、工事区分や行政の取り扱いは土木工事です。
基礎工事は建築・土木ともに重要とされていますが、工事区分としては土木工事に含まれます。
建設業許可の業種区分は29種類
建設工事の種類は、建設業法上では２種類の一式工事、そして27種類の専門工事に分けることができます。
工事の種類に応じ、建設業の業種ごとに許可を受けなければなりません。
一式工事と専門工事は別の工事
土木一式工事および建築一式工事は、他の26の専門工事と違って、総合的な企画・指導・調整のもとで土木工作物または建築物を建設する工事です。
複数の専門工事を有機的に組み合わせ、建設工事を行うときの業種といえるでしょう。
一式工事と専門工事はまったく別の許可業種なので、一式工事の許可を受けていれば他の専門工事も単独で請け負うことが可能になるわけではなく、単独で専門工事を行うのならその専門工事業の許可を受けることが必要となります。
なお、建設工事の種類と業種は以下のとおりです。
1 土木一式工事…土木工事業
2 建築一式工事…建築工事業
3 大工工事…大工工事業
4 左官工事…左官工事業
5 とび・土工・コンクリート工事…とび・土工・工事業
6 石工事…石工事業
7 屋根工事…屋根工事業
8 電気工事…電気工事業
9 管工事…管工事業
10 タイル・れんが・ブロック工事…タイル・れんが・ブロック工事業
11 鋼構造物工事…鋼構造物工事業
12 鉄筋工事…鉄筋工事業
13 ほ装工事…ほ装工事業
14 しゅんせつ工事…しゅんせつ工事業
15 板金工事…板金工事業
16 ガラス工事…ガラス工事業
17 塗装工事…塗装工事業
18 防水工事…防水工事業
19 内装仕上工事…内装仕上工事業
20 機械器具設置工事…機械器具設置工事業
21 熱絶縁工事…熱絶縁工事業
22 電気通信工事…電気通信工事業
23 造園工事…造園工事業
24 さく井工事…さく井工事業
25 建具工事…建具工事業
26 水道施設工事…水道施設工事業
27 消防施設工事…消防施設工事業
28 清掃施設工事…清掃施設工事業
29 解体工事…解体工事業
