建設・設備工事の中でも、照明設備が関係する「照明設備工事」は、建物を完成させる上で欠かすことのできない工事のひとつといえます。
単に工事を進めるのではなく、施主の希望を取り入れるため、双方の信頼関係やコミュニケーションが大切になる工事といえるでしょう。
そこで今回は、照明設備工事とはどのような工事なのか、その内容や特徴についてご説明します。
照明設備工事とは、蛍光灯やLEDなど照明設備を変更・改修する工事を指しています。
工事を担当できるのは、電気工事士法により電気工事士と定められていますが、単に電球などを取り付けたり交換したりすればよいだけではありません。
施主が希望する明るさなどを把握しておくことも必要ですし、それぞれの空間の役割を考えた上で、適切な明るさを保つことができる工事を行うことが求められます。
また、建物内に非常に大きなオブジェなどがあると照明が遮られることもあるため、光を遮ることのないよう検討することも重要です。
照明設備工事の中で、照明器具をLEDへと付け替える工事が多く行われるようになりました。家電量販店などでも、蛍光灯のコーナーなどにLED電球が多く並んでいるのを目にすることが多いといえます。
照明をLEDに変更すると、電球の寿命が長くなるため交換の頻度を抑えることができ、電気代などコストを抑えることもできることがメリットです。
環境に優しい電球として知られていますが、一般家庭や店舗、オフィスなどの蛍光灯からLEDに切り替えるためには工事が必要になります。
工事を行わなくても利用可能とするLED蛍光灯も存在しますが、工事せずに利用すると蛍光灯の劣化は本来の寿命よりも早まることとなり、電気代などコスト削減につながりにくくなるでしょう。
また、火災発生などの原因になる可能性も考えられるため、必ず工事をした上でLED蛍光灯を使用することが望ましいといえます。
この際に行われる工事は、もともと備えられている安定器など電気器具の配線を切って行います。
照明設備工事を行うときには、ただ単に電気工事を行えばよいと考えず、施主の希望や建物の状態や状況など、いろいろなことを踏まえて照明が機能する形にすることが大切です。
LEDへの転換工事のときにも、なぜ工事が必要なのかしっかりと説明しておくことが必要といえるでしょう。