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物流倉庫の建設するときにはどのような計画を立てるべき?

2021.07.17
分類:その他

建設工事の計画にもいろいろありますが、たとえば一般企業が新たに物流倉庫を建設する計画を立てたいというとき、どのようなことに注意しどんな手順で進めていくべきなのでしょう。

そこで、物流倉庫を建設する計画をどのように立てていくべきか、そのステップと注意点をご説明します。

物流倉庫を建設するときに注意しておきたいこと

新たに物流倉庫を建設しようとする計画を立てるとき、何をポイントとして押さえておくべきか、注意点を把握しておきましょう。

計画の立て方は、次のステップに従って行っていきます。

1まずは基本計画を立てることから

物流倉庫を建設する上でのコンセプト、基本的な設計などを決めることが必要です。

目的や主な機能を明確にし、既存の倉庫があるのなら相違点や新しい倉庫での目標値などを設定しておきます。

そして新しい倉庫の出荷件数・在庫物量など、キャパシティも設定しておいてください。

その上で、顧客サービスやリードタイムなども目標として設定しますが、他社との競争や業界特性を踏まえた値での設定が望ましいといえます。

立地を決める

どこに物流倉庫を建設するのか、ふさわしい立地の絞り込みを行います。

交通アクセス条件、建築基準法・消防法・用途など建設可能とする用地かも確認が必要ですし、複数の物流拠点となるならそれぞれの拠点の配送地域や配送先数なども考慮して決めなければなりません。

3ブロックレイアウトを検討する

新しく建設する物流倉庫で扱う商品の分類・荷姿(バラ・ケース・パレットなど)・カテゴリーなど、設計基礎データの確定と運用を決め、倉庫のブロックレイアウトを検討します。

入荷・荷捌き・在庫・仕分け・出荷待機など、それぞれの段階で必要となる作業スペースも算出しておくことも必要です。

また、入荷バース数とトラックのサイズなども配送スケジュールなどに絡めつつ決めておくようにしましょう。

これらをもとにしながら、ブロックレイアウト図を複数パターン作成します。

4導入する物流システムを検討する

倉庫の規模や取り扱う製品などにより、導入する物流システムも検討していくことが必要です。

既存の物流システムを活用するのかも検討する必要がありますが、活用するのであればそれをベースにして新たな物流倉庫のカスタマイズを検討します。

新しく物流システムを導入するのであれば、システムの仕様・設計・開発・導入までかかる時間を逆算し、建設に間に合うようシステム開発の打ち合わせを進めていくことが必要となります。