工事現場で活躍する人材を育てるためにも、建設業法による国家資格を取得してもらうことが望ましいといえますが、どのような資格があるのかその種類を知っておく必要があります。
そこで、建設業法による国家資格にはどのような種類があるのか、その内容や特徴についてご説明します。
建設業で特定業種の技術を認定した国家資格が「施工管理技士」です。
一般建設業と特定建設業の許可基準となる営業所ごとに置かなければならない専任技術者や、建設工事の現場に置く必要のある主任技術者および監理技術者の有資格者として認められます。
また、経営事項審査の技術力評価では、技術者数としてカウントされるため社会的にも高い評価を受けることができるでしょう。
施工管理の種類として、
建築機械施工管理技士
土木施工管理技士
建築施工管理技士
電気工事施工管理技士
電気通信工事施工管理技士
管工事施工管理技士
造園施工管理技士
などが挙げられます。
施工管理技士資格の中で最も古くからある資格であり、1級建築施工管理技士は全建設工事の施工管理を可能とする資格です。
特定建設業7業種(建築・土木・鋼構造物・舗装・管工事・電気工事・造園工事)の専任の技術者、および現場に置く監理技術者は1級施工管理技士などの国家士資格を有している者のみに限定されます。
取得することで施工計画の作成などを行い、現場で主任技術者や管理技術者になることができます。1級は、河川・道路・橋など土木工事で主任技術者や監理技術者として施工計画の作成や施工に必要な技術上の管理などを行います。
建築現場で関係会社を統括するための資格といえます。
電気工事の施工・工事計画や施工図を作成すること、工程や品質・安全管理など施工の管理を行います。
ネットワーク設備や無線電気通信設備など、建物内の通信網、有線・無線LANに関する通信用設備を取り扱う電気通信工事業務を担当します。2019年より新設された比較的新しい施工管理技士資格です。
ダクト・冷暖房設備・下水道配管・浄化槽設備など、配管工事の専門家として活躍するための資格です。
施工管理技士の資格の中で合格率が最も低い最難関の施工管理技士資格です。1級を取得することで、行政が発注する造園工事の施工管理を行うことができます。