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工事を発注する日本のスーパーゼネコンと呼ばれる5社の特徴とは?

2022.01.04
分類:その他

工事を発注する親会社ともいえるのがゼネコンと呼ばれる企業ですが、仕事内容は主に施工管理であり、工事自体は専門業者へと外注しています。

ゼネコンの中でも日本のスーパーゼネコンと呼ばれる企業は、原価管理・品質管理・工程管理・安全管理の4つの管理をメインとして行っています。

完成工事高上位5社をスーパーゼネコンということが多く、大林組・鹿島建設・大成建設・清水建設・竹中工務店のことです。

そこで、日本のスーパーゼネコンと呼ばれる企業の特徴と、それぞれの強みなどをご紹介します。

大林組

設立は1936年で、2010年までは大阪に本社がありましたが、現在は東京に本社が移しています。

もともとは関西出身の会社のため、西日本でも多くの実績があるものの、東京スカイツリーなども含め都市開発を強みとしています。

海外でもPFI事業を行い、近年は新領域事業として再生可能エネルギー事業にも注力していることが特徴です。

 

鹿島建設

設立は1840年で、現場第一主義という社風のもと、現場へ権限を委譲し利益管理を任せています。

他のスーパーゼネコンよりもグループ会社の数が多く、主な実績にはお台場のフジテレビ本社ビル・東京ミッドタウン日比谷・東京駅丸の内駅舎などが挙げられます。

ダム・上下水道・トンネルなどの土木工事にも強いことが特徴です。

 

大成建設

設立は1917年で、非同族経営の風通しが良い会社として知られています。

傘下に大成建設ハウジングを置き、住宅事業にも携わっていますが、市街地再開発事業が強みで20%のシェアを占めています。

主な実績には、羽田空港国際線ターミナル・新江ノ島水族館・東京芸術劇場・新宿センタービルなどが挙げられます。他にも新国立競技場など国家プロジェクトにも関与するなど、多方面で活躍する会社です。

 

清水建設

設立は1937年で、時代の流れに沿って女性を起用し、働き方改革を意識している対応で知られています。

主な実績として、横浜マリンタワー・長崎オランダ村ハウステンボス・サンシャイン60・歌舞伎座タワー・モード学園コクーンタワーなどが挙げられます。

建築部門が強く、大規模な物件だけでなく、小規模な物件も幅広く請け負っています。

【大見出し】竹中工務店

設立は1909年で、スーパーゼネコンの中では唯一の非上場企業であることが特徴です。

職人気質が強い会社であり、土木は子会社に任せ建築専業のゼネコンとして活躍しています。

独特の雰囲気を持つ質の高い設計が魅力であり、東京タワー・日本武道館・大阪あべのハルカスなどを手掛けた実績があります。