工事現場や駐車禁止、立入禁止などでよく目にするカラーコーンの色には、どのような意味があるのでしょうか。
そこで、カラーコーンはそもそもどのような目的や使い方があるのか、設置するための基準について解説していきます。
「カラーコーン」とは、工事現場や道路などに設置されることの多い円錐形の保安用品のことで、「カラーコーン」という名称はセフテック株式会社の登録商標であるため注意してください。
業界により、次のように呼び名が異なることが特徴です。
・パイロン
・セーフティコーン
・安全コーン
・ラバーコーン
・三角コーン
夜間の視認性を高めることを目的として、コーンに反射テープなどを巻き縞模様のものもありますが、それはスコッチコーンや反射テープ付きコーンと呼ばれています。
カラーコーンは内部が空洞になっているため、積み重ねて保管することもできれば、持ち運びもしやすいことが特徴です。
カラーコーンの一般的な高さは70cm程度ですが、中には100cmあるジャンボコーンや、小型のミニコーンなどもあります。
道路工事の保安施設に設置するカラーコーンの場合、高さは70cmと決まっています。
カラーコーンは立入禁止や駐車禁止の注意喚起を目的に使用されることが多いため、多彩な色で市販されています。
カラーコーンは工事現場・建設現場・道路・イベント会場・スポーツ競技会場などいろいろな場所で使われていますが、主な目的として次のことがあげられます。
・工事現場や道路で立入禁止の場所と区分するため
・駐車禁止など交通規制するため
・建設現場の資材置き場などで安全対策を行うため
・イベント会場で列整理するため
色分けの例としては、
・建設現場の危険区域は赤
・建設現場の資材置場は青
・安全通路は緑
・駐車場は黄
道路工事を行うときには、道路を管轄する警察署に「道路使用許可」を出してもらうことが必要です。
使用許可を取得するときには、カラーコーンが「保安設備」の1つとされており、「道路工事保安施設設置基準」として次のような設置が定められています。
・道路を利用する方たちに道路工事に関する情報をわかりやすく提供すること
・安全・円滑な道路交通を確保するため、設置基準で定められている保安設備を設置すること
さらにカラーコーンの設置基準として、
・交通誘導
・立入防止
・場所の明示予告
など様々なことが決められています。