電気図面とは、
・建物の設備に設置されている電気部品
・電気部品同士を繋げる配線
を回路記号で表示した設計図のことです。
電気配線図や電気接続図と呼ばれることもありますが、いずれにしても電気工事を行うときに必要となる書類です。
外部から引き込んだ電気をいろいろな場所で使えるように配分し、使用し易いように工事するため作成した設計図が電気図面といえます。
電気図面は電気設備の設計図といえるため、電気の流れを考えて作成することが必要です。
どのような施設でも外部から電気を引き込むことが必要であり、電流や電圧が急激に変化したときには、電気を引き込む場所で回路全体を保護しなければなりません。
建物や施設に引き込んだ電気は、建物内のいろいろな場所で使用することとなり、それぞれの場所での電流や電圧の急激な変化は避けることも必要です。
このような役目を担当するのが継電器であり、電気を使用する切り分けや制御をするのがスイッチの役割といえます。
これらはすべて記号であらわすこととなり、連接全体を図記号で表示する設計図こそが電気図面です。
電気図面を使って工事担当者に伝えることは主に2つあります。
まず1つ目は、電気を外部から引き込み、どこを通りどこに流れるのかです。
そして2つ目は、電気の流れに沿ってそれぞれの場所で電気を使うことができるように、コンセント・スイッチ・照明などの繋がりといえます。
1つ目を幹線系統図、2つ目を配線図といいますが、配線図は照明相互の関係やコンセントの設置位置など目的ごとに分かりやすくしておくとよいでしょう。
さらに電灯設備図やコンセント設備図など補助的に作成することもあれば、工事要領を把握しやすくするため施工図で捕捉することもあります。
ただ、いくら的確な電気図面を作っていても、使用する側がその内容を理解できなければ意味がありません。
電気図面は電気回路を読む能力が必要なので、回路記号なども覚えておくことが必要になります。
工事の設計図といえる電気図面は、電気の使われ方の複雑さから考えたとき、一枚にすべてまとめて表現することはできないと考えられます。
使用曲面に合う電気図面を作成することになりますが、まずは全体の接続を把握することが必要です。
最終的に実際の結線を把握しやすい状態にするなど、個々の機器の位置を具体的に分かりやすくするものの作成が必要になります。