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産業廃棄物処理は具体的にどのような流れで行われるのか

2022.03.23
分類:その他

産業廃棄物の処理は、

・分別・保管

・収集・運搬(積替)

・中間処理

・再生処理・最終処分

の4段階に分けることができます。

排出事業者が排出された産業廃棄物を正しく分別・保管し、収集運搬業者が収集・運搬した後に処理業者に引き渡します。

処理業者は産業廃棄物の種類に応じ中間処理を行って、再生処理または最終処分を行うことで正しく処理されたと言えます。

どれも必要なステップであるため、建設業でも正しい知識と責任を持つため、具体的にどのように産業廃棄物が処理されるのか説明していきます。

排出事業者が行うべきこと

排出事業者が行うことは、産業廃棄物の分別・保管です。

産業廃棄物の分別

産業廃棄物には、燃え殻・汚泥・ゴムくず・金属くずなど色々な種類があるため、種類ごとに分別することが必要です。

分別が難しいものは混合廃棄物として、種類ごとに分別した廃棄物と別にまとめて管理します。

産業廃棄物の保管

分別した産業廃棄物を収集・運搬するまでの間は保管します。

単に1か所にまとめて置くのではなく、保管する場所の周囲に囲いを設置することや、保管場所であることを示す掲示板を設置することも必要です。

 

収集・運搬業者が行うべきこと

産業廃棄物を収集したり積替したりしながら、産業廃棄物を運びます。

産業廃棄物の収集・運搬

排出事業者からの産業廃棄物を収集し、処分場まで運びます。

この作業は都道府県から許可を得ることが必要であり、荷積みと荷卸しで都道府県をまたいだ移動となるときには、それぞれの都道府県からの許可を得ることが必要です。

産業廃棄物の積替

積替とは、運搬過程の中で一旦産業廃棄物を降ろし、別の車両へ積み替えることや、ある程度の量をまとめ運搬することです。

周囲に囲いのある場所で行わなければならないことや、周囲に飛散・流出させない対策が必要など、一定の基準に従うことが必要となります。

 

処理事業者が行うべきこと

産業廃棄物処理で、中間処理と再生処理・最終処分を担当するのが処理事業者です。

産業廃棄物の中間処理

中間処理は、再生処理や最終処分しやすい状態にするために行います。

焼却・破砕・脱水・選別などの方法があり、他にも無害化や安定化といった方法もあります。

中間処理を行わず埋め立てると、人の住めない土地を作ってしまうため、大変重要な作業です。

産業廃棄物の再生処理

再生処理とはリサイクルのことであり、産業廃棄物を加工して使用できる状態に戻していきます。

産業廃棄物の最終処分

最終処分は産業廃棄物を埋め立てることで、土と海の2種類があります。

土地には限りがあり、新たに開設することも簡単ではないため、排出自体を減らしたり再生処理をしたりすることが必要です。