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コロナ禍で住宅購入や新築物件に対するニーズはどのように変化した?

2022.03.24
分類:その他

SUUMOリサーチセンターが行った「住宅購入・建築検討者」の調査によると、コロナ禍で住宅購入や新築物件に対し、人々がどのようなニーズを抱えているのか確認できます。

調査は住宅購入・建築を検討している方を対象としており、検討する物件の種別や、重視する条件など把握することを目的に行われました。

そこで、2020年12月に実施された調査結果から、コロナ禍でどのようにニーズが変化したのか紹介します。

新築物件に求められていること

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、家で過ごす時間が長くなった方は少なくありませんが、新居で解決させたい住まいの課題として、次のようなことが挙げられています。

・住戸の設備がよくない

・庭がない

・内装や間取り・設備を変更できない

・遮音性が低い・騒音が気になる

広さを重視する傾向と駅からの距離を重視する傾向を比べると、広さを重視されることが多くなっているようです。

さらに新築よりも、中古一戸建てや中古マンションを検討する方がやや増えているのは、コロナ禍による収入減なども影響している可能性があります。

 

コロナ禍でどのように変化があったのか

新型コロナウイルス感染拡大により、住宅に求める条件として、

・日当たり

・部屋数

・広いリビング

など、快適性や広さを求める方が増えています。

それに加え、

・換気性能

・省エネ性

・遮音性

などの性能面が上位に挙がっているようです。

 

住み替え意向の高まりは続く?

経年で調査している「住宅購入・建築検討者調査」ですが、2020年調査の結果は新型コロナウイルス感染拡大が影響している結果となっています。

リモートワークなどで自宅に滞在する時間が多くなり、間取りや機能に対する不満が顕在化したといえるでしょう。その結果、住み替えを検討する方がふえているようです。

広さ・収納・設備・遮音性など求めるニーズが高まり、不満から早く解消されたいという審理や収入減の影響が、即購入しやすい中古物件の検討につながっているとも考えられます。

住み替え市場は継続して活況しており、特に人気の高いエリアは問い合わせが殺到するなど、紹介したくても物件がない状況も生まれているようです。

リモートワークやソーシャルディスタンスなどが定着し、今後もしばらくは自宅で過ごす時間が増えることが見込まれる中で、住み替え需要はさらに高まるのではないかと考えられています。