建設工事業情報ラボConstruction Business Information Lab

屋根工事の種類とそれぞれの工事の内容

2020.01.12
分類:その他

屋根工事という1つのくくりの中にも、工程やかかる期間、費用相場、修理に対応可能な範囲などで異なる種類に分類することができます。

それぞれどのような種類の屋根工事があるのか、その内容や工事を行う上での注意点についてその一部をご紹介します。

屋根葺き替え工事

築年数が30年以上経過した建物や、コロニアルなどスレート屋根が激しく劣化している場合などに必要とする工事が屋根葺き替え工事です。

今の屋根材とその下に敷かれている防水シート、そして木材下地を一旦すべて撤去し、新たな防水シートや木材下地、屋根材に張り替えることを行います。

屋根葺き替え工事では、瓦など屋根材同士を固定するためにコーキング剤やシリコンによる固定を行うラバーロックがされている場合、雨水が流れにくくなったり、雨水が乾燥しにくくなるといったことで、防水シートや木材下地が早く劣化したり、雨漏りを起こしやすくしてしまいます。

また、木材下地が腐食しているのにもかかわらず、屋根材を取り替える工事のみにとどまれば内部が腐食し雨漏りの原因となってしまうので、現場調査もしっかり行うようにしましょう。

 

屋根塗装工事

屋根材の防水機能の低下や、塗料の剥がれにより外部からダメージを受けやすくなっている場合に必要なのが塗装工事です。一旦、屋根をキレイに洗浄し、専用の屋根塗料で塗り替えを行います。

用いる塗料も遮熱に特化したものや耐候性に優れるものなど種類がいろいろありますので、環境などを考慮した塗料選びが重要です。

塗料は基本3回塗ることになりますが、2回や1回で済ませてしまうと劣化を早めますので、必ず3回塗るようにしてください。

コロニアルなどスレート屋根への塗装は、縁切りという塗料で屋根材同士の隙間が埋まらない処理を行うことが必要です。この処理を行わなければ雨漏りを発生させる原因になりますので忘れず行うようにしましょう。

 

屋根だけでなく雨樋にも注目を

他にも屋根の工事には色々な種類がありますが、雨樋の交換工事が必要になる場合にはこちらも忘れず行うことが必要になります。

経年劣化により、雨樋そのものの破損や、枯葉やゴミが溜まったことが原因で詰まると雨漏りなどを起こしやすくなるため、交換することが必要です。

特に近くに木があれば落ち葉の影響を受けたり、コケなどが生えやすくなったりするので雨樋を詰まらせやすくします。