建設工事業情報ラボConstruction Business Information Lab

建設会社のリスクはどのようなものがある?

2016.04.27
分類:その他

入っておきたい復旧費を補償してくれる保険

工事現場で事故が起きてしまえば、損害を受けた部分に対して復旧するための費用が発生します。リスク回避のためには、復旧費を補償してくれる保険に加入しておくと良いでしょう。

 

建築工事中に工事現場で発生した損害を補償

例えば鉄骨の組み立てを行っている際に強風が吹いて鉄骨が折れ崩壊した場合、または溶接の火花が元になり建築中の建物が全焼した場合など、工事の目的物が損害を受けた場合の補償が可能な保険が「建設工事保険」です。

 

もしも建物を建築工事している時に、事故で工事対象物が損害を生じた場合に補償してくれます。損害発生前の状態に復旧するための費用を保険金として受け取ることができ、残存物取片づけ費用、臨時費用についても保険金として対象になります。

 

 

補償は不測・突発的な事故による損害が対象

補償の対象になる事故は、工事に伴って発生した火災や爆発、地盤沈下、土砂崩壊、地滑り、施工ミスなど。他、外来の事故として、台風・暴風・落雷などの自然災害や、航空機・自動車の衝突、放火・盗難・いたずらによる事故です。

 

 

土木工事現場で発生した損害を補償

例えばトンネル工事を行っている際に岩盤が崩壊したり、または集中豪雨が起きて建設中の道路法面が崩壊するなどの被害が発生する場合もあります。このような損害を復旧するための費用を補償してくれる保険が「土木工事保険」です。

 

トンネル・道路・ダム・上下水道・土地造成などの土木工事中に、工事対象物が損害を受けた場合にそれらを復旧するための費用を保険金として受け取ることが可能です。

 

対象となる事故は建設工事保険と同様に、工事現場での不足かつ突発的な事故に対する損害です。

 

 

工事現場で据付・組立工事中に発生した損害を補償

例えば、ユニットバスを取付けしている時に破損させてしまったり、外装工事を行っている際に台風で型枠が落ちた場合など、据付や組立工事の際に工事の目的物の損害を補償してくれる保険が「組立保険」です。

 

建物内装・および外装工事、電気・ガス・空調・給排水・衛生設備といったビル付帯設備工事、変圧器やプレス機械の設置・印刷機械の改修など機械設備の設置工事を行っている際に、工事対象物が損害を生じた場合にそれらの復旧費を保険金として受け取ることができます。

 

対象となる事故は建設工事保険、土木工事保険と同様に、工事現場での不足かつ突発的な事故に対する損害です。

 

 

まとめ

建設会社は工事対象物が損害を受けると、その復旧費を負担しなくてはいけなくなります。そのような事態に備えて、損害発生直前の状態に戻すための費用を補償してくれる保険に加入しておくと安心です。