建設業界では重視しておきたい建築工事における品質管理と確認記録
建設業界において、行う建築工事は建物などが完成すればそれで終了ではありません。
建物が完成した時には、建築途中の流れなどは不透明となってしまいがちですので、それらを可視化させ万全な品質で引き渡しができる工夫が必要といえます。
建設業において、品質を保つためには工事期間中の管理が重要となりますが、その内容を把握しておきましょう。
建設業においての品質とは?
どのような分野でも、品質を保つことは大切ですし管理も重要です。なぜ品質を守り管理することが必要なのかというと、消費者や利用者などが不利益を被ることのないようにするためですが、品質管理は分野ごとに規格が存在しています。
品質マネジメントシステムの要求事項が規定されているISO9000。建設工事における品質管理の定義として、図面・仕様書により形状、寸法、強度、材質、設備など機能、外観などにより示されることとされています。
仕様書や設計図面などに従って建物の建築が進められているか常に確認し、証明できるようにしておくことが重要であるといえるでしょう。
具体的にどのように品質管理を行えばよいか
工事の進捗に合わせた品質管理を行うのは現場監督の役目ですが、仕様書や設計図面の通りに工事が進められているかだけでなく、品質を評価する対象となる項目で適切な品質が確保できているか確認することも必要となります。
施工状況や計測状況などを写真におさめ、評価の対象となる項目ごとに規定された試験結果も撮影しておくといった流れです。
本当に工程ごとに品質が守られているのか、証拠として確認記録を残した上で、次の工程に移るようにしましょう。
また、撮影される写真は品質を保証できる画像であることが重要であり、仕様書に記載されている資材が用いられ、数なども満たしているか確認できることが必要です。
適切な流れで品質確保のもと作業を行った証拠をしっかり残すこと
実際に完成した建物が引き渡された後で、様々な問題が発生してしまうことのないように、適切な流れや品質確保のもと、作業を行ったことを証明できる材料をしっかり残しておきましょう。
一般的な住宅建築以外に、マンションや高層ビルなどの施工管理においても品質管理は重要な部分です。
確認記録の写真を撮影する際には、枚数はできるだけ多く、状況説明が可能になる写真撮影を心がけることが大切といえます。