建設工事の中でも溶接に関する仕事とは?
建設工事の種類はいろいろありますがその中で現場溶接では、溶接途中の溶着金属が空気に触れることを防ぐ目的で、CO2ガスを吹き出させ2つ以上の物体を原子間結合させます。
一般的に建築物の現場溶接に使われるのは炭酸ガスシールドアーク溶接ですが、作業においてはまず梁の溶接、そして次に柱の溶接という順に行うことが一般的です。
工場溶接と比較すると風や埃が影響するなど、施工面で難しさを感じることもあるといえます。
溶接工事で必要となる建設業許可の種類
では建設工事を請け負う業者が溶接工事を行う場合、建設業許可ではどの業種の許可を取得すればよいのでしょう。
溶接工事がメインとなる場合でも、溶接工事のみでどの業種に該当するか判断することはできません。
考えられる建設業許可の種類は、とび・土工工事業、鋼構造物工事業、鉄筋工事業のいずれかでしょうが、溶接工事をメインとしている場合にはとび・土工工事業の許可を取得しているケースが多いようです。ただし、具体的には何を溶接するかにより取得する許可が異なります。
・とび・土工工事業…鉄骨や鋼板の溶接を行う場合で、既に加工済の鉄骨などを現場で組立てることだけを請け負うケースが該当します。
・鋼構造物工事業…鉄骨や鋼板の溶接を行う場合でも、鉄骨などを製作・加工・組立てまで一貫して請け負うケースが該当します。
・鉄筋工事業…鉄筋の溶接を行う場合が該当します。
いずれにしても許可取得は要件を満たすことが必要
どの許可を取得すればよいか判断できたとしても、建設業許可には許可取得における条件をクリアしなければなりません。
たとえば経営者として5年以上の経験があるか、保有しておく必要のある資格や学歴がない場合には実務経験が10年以上あるかといった条件を満たしていることが必要です。
経営者や実務は、取得する許可の業種に関しての経験が必要となります。
経営者や実務上の経験があることは請負工事の注文書や請求書などで証明することになるとしても、その内容が取得する許可に関する作業のものと認められなければなりません。
現場溶接工はやりがいを感じてもらいやすい
現場溶接工はビル・橋の柱梁などの鉄と鉄を、半自動溶接機などを使って溶接し一体化する仕事です。
作業において必要な資格を取得するまで一定の時間はかかりますが、建設現場において高齢まで仕事が可能となることが特徴といえます。
そして資格取得が難しいことから、他の業種よりも賃金は高めに設定される傾向が見られるなど、やりがいを感じてもらいやすい仕事でもあるといえるでしょう。