建設業界でデベロッパーと呼ばれるのはどのような企業?ゼネコンとの違い

建設業界ではゼネコンやデベロッパーといった言葉が使われますが、そもそもどのような企業を指しているのかわからない方もいることでしょう。
そこで、ゼネコンやデベロッパーと呼ばれる企業についてご説明します。
まずゼネコンとはどのような企業を指している?
頻繁に耳にすることのあるゼネコンという言葉ですが、これは土木や建築工事を一式丸ごと請け負い、元請けとして工事をとりまとめる企業のことを指しています。
英語で「ゼネラル(general)」と「コントラクター(contractor)」を合わせた略称で、もともとはアメリカで使用されていた言葉です。
また、特定建設業許可を得た総合工事業者のことを主にゼネコンと呼ぶことが多いといえるでしょう。一般建設業許可ではなく、規模の大きな工事を請け負うことができる特定建設業許可を取得し、下請業者に発注する元請けがゼネコンと呼ばれる企業です。
ゼネコンの中でも売上規模が大きいスーパーゼネコン
ゼネコンはトンネル工事・ダム工事・鉄道工事・道路工事など土木工事を一式請け負うこともあれば、ビルやマンション・駅・公共施設などの建築工事を一式請け負うこともあります。
さらに豪雨や台風、地震など自然災害で被災したエリアの道路を復旧するおおがかりな工事なども請け負います。
そのような規模の大きな工事を一式引き受けることとなるゼネコンですが、その中でも売上規模が大きい建設会社はスーパーゼネコンと呼ばれています。
日本でスーパーゼネコンと呼ばれている企業は、鹿島建設・清水建設・大林組・大成建設・竹中工務店などです。
ではデベロッパーとはどのような企業?
ゼネコンは元請となる建設会社のことですが、それに対しデベロッパーは不動産開発業者のことを指しています。
大規模な再開発事業や宅地造成、リゾート開発、オフィスビル建設、マンション分譲などの事業で主体となる団体や企業こそがデベロッパーと呼ばれています。
英語で「デベロッパー(developer)」は開発者を指す言葉であり、不動産業界のデベロッパーは都市やリゾート、宅地、マンションなどの開発で販売収入を得て投資したお金を回収することを目的としています。
デベロッパーは事業の主体となり、開発や企画などをメインとして行います。日本でデベロッパーと呼ばれる企業として挙げられるのは、三井不動産・住友不動産・三菱地所・野村不動産などです。