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建設工事の現場で起きやすい三大災害への備えは重要!

2021.07.20
分類:その他
建設工事の現場では、危険な仕事も多いため作業するときには注意しなければなりませんが、中でも発生しやすい三大災害のリスクは把握しておくことが必要です。 建設三大災害と呼ばれている事故は、 墜落・転落災害 建設機械・クレーン等災害 崩壊・倒壊災害 ですが、それぞれどのようなことに注意するべきか、その内容についてご説明します。

墜落・転落災害

建設現場で起きる死亡事故の中で最も多く、全体の約3割を占めます。 たとえば高所での作業中に足を踏み外し落下する事故や、マンホールなど穴に落ちてしまうといった事故が該当します。 墜落・転落事故が発生する原因として考えられるのは、手すりや安全帯(墜落制止用器具)の設置に不備がある、または足場がしっかりと固定されていないといったことです。 現場確認は2人以上で行い、常に安全な作業現場を整備することを心掛けていきましょう。

建設機械・クレーン等災害

建設機材やクレーンなどによる災害も建設現場で多く見られる事故ですが、現場には常に多くの建築資材が並び、クレーンなどが出入りします。 仮に建築機材が地面に転がっている状態では事故が起きやすくなるでしょうし、材料をクレーンで運んでいる途中に落ちてしまうと、作業員にあたってしまうかもしれません。 建築機材やクレーンの事故が起きる原因として考えられるのは、建築機材を用途以外で使っていること、またはクレーン操縦の際に後方など十分に確認せず動かしていることなどです。 最低限行うべき確認などは適切に行い、常に事故が起きるかもしれないと注意しながらクレーン操作や作業を行いましょう。

崩壊・倒壊災害

規模の大きな建物を建てるときなど、土台になる部分は補強しておかなければ倒壊してしまうリスクを高めます。 倒壊や崩壊による事故が起きてしまう原因として考えられるのは、台風発生による強風や豪雨などの自然災害です。 強風や大雨で足場が崩れ倒壊してしまうといったことも十分考えられるため、自然災害が起きたときはできる限り早い段階で作業を中止し、安全確保に努めましょう。

現場で事故が起きないよう徹底した安全対策を

建設業の過去5年間の労働災害を確認すると、三大災害が全体の4~7割を占めているのが現状です。 特に墜落・転落災害は最も多く発生しているため、高所での作業においては十分に安全対策を取るよう徹底してください。 崩壊・倒壊災害は年1~2件で推移しており、件数はわずかではあるものの、土砂などで崩壊が起きれば死亡災害につながってしまいます。 必ず作業を始める前に地山の状態など点検しておき、土止め支保工を設置するといった措置を取るようにしましょう。