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建設業ではいろいろな動物が登場!「ネコ」や「イヌ」とは何を指している?

2021.08.20
分類:その他
建設現場では、「ネコ」や「イヌ」「サル」など動物の名称を呼び名とする道具がいろいろ使われています。 普段何気なく使われている建設現場の道具は、どの動物で呼ばれているのかご紹介します。

建設現場の「ネコ」とは一輪押しのカート

建設現場で「ネコ」と呼ばれているのは、箱の前に1輪が備わり、後部の柄を持ち上げ動かす手押し一輪車のカートです。 江戸時代にも「ネコ」と呼ばれた配達用の木製手押し車があったようで、「ネコ車」という呼び名はその当時から使われています。 逆さに伏せたとき、ネコが背中を丸めている姿に似ていたことからその呼び名がされているという説もあれば、ネコが得意とする狭い場所を通ることが可能であることから呼ばれているという説もあります。 建設機械では通ることができない場所でも、「ネコ」があれば軽快にすり抜けることが可能です。 また、障子のなかに小さな障子を組み込み二重構造になっている障子を「猫間障子」といいます。劇場の天井裏などに設けられている狭い通路を「キャットウォーク」というなど猫由来の言葉はいろいろあります。

「イヌ」とは釘のこと?

レールを枕木に固定するスパイキと呼ばれる釘のことを「イヌ釘」と呼んでいます。 また家の周りを取り囲むように設けられている幅十数センチほどの長い通路を「犬走り」といいます。 これは犬が走ることができるくらいの幅しかないためこの名称がつけられているようですが、建物の外壁に沿ってコンクリートや砂利で一段高く作られることが一般的です。

「サル」が関係する道具

ナットを挟み込む幅がねじの調節により変えることができ、締めることも緩めることもできる「モンキーレンチ」。「サル」が含まれる建設現場での道具です。 また、二本の堅棒に足掛かりの横棒を一定間隔で組み込んでいるはしごのことを「猿梯子」とも呼びます。

他にも様々な動物が建設現場には登場

他にも建設現場で足場板などを架け渡す4本足の台や、鉄筋を曲げ作ったスペーサなど、長い棒状を仮に乗せておくための受台を「ウマ」と呼んでいます。 他にも黄色と黒のシマ模様のロープを「とらロープ」と呼びますし、仮設され自立できない搭状のものを支える目的で頭部から張ったロープを控え綱といいますが、別名「虎綱」と呼んでいます。 建設現場だけでなく、一般的な身近なものとして使われるものにも多くの動物が隠れていることが確認できます。