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もしものリスクに備え2つの医療保険制度を知っておこう!

2017.05.02
分類:医療保険

医療保険は、私達が病気や怪我をした場合に治療費を補填してくれるものと漠然と理解している人は多いのではないでしょうか?
しかし、万が一の時に医療保険の知識が不足していたら、正しい選択が出来なかったり、損をする事にもなり兼ねません。万が一に慌てない為にも医療保険制度についてしっかりと理解しておく必要があります。

 

【2つの医療保険】


医療保険とは、大まかにいうと、病気や怪我をした時に治療費の一部を補填してくれる制度です。
医療保険には、国や自治体で加入する公的医療保険と、民間に医療保険の2つがあります。

(公的医療保険)
公的医療保険は全ての国民が、いずれかの保険に加入する義務があります。
サラリーマンの方は、会社の社会保険(健康保険組合または協会けんぽ)に加入し、自営業者は国民健康保険に加入する事になっています。公務員の場合は、共済保険に加入することになっており、全ての国民がいずれかの保険に加入します。
公的医療保険は、誰もが安心して十分な医療を受けることが出来、なおかつ医療費の負担が大きくなった場合にも家計を圧迫しない為の制度です。

(民間の医療保険)
民間の医療保険は、加入は任意となっており被保険者は自分に必要な保障の医療保険に自由に加入する事が出来ます。
但し、公的医療保険のように誰でも加入できるわけではなく加入前には、保険会社による審査や、健康についての自己申告が必要になり場合によっては加入できない事もあります。

 

【民間の医療保険の必要性】


日本には、充実した公的医療保険があり、国民はいずれかの医療保険に加入しているのに、更に民間の医療保険に加入する必要があるのか、疑問に思う人もいるでしょう。
しかし公的医療保険は、全ての医療が対象になっているわけではなく、入院や治療費などを全て公的医療保険で賄うのには無理があるのです。
例えば、治療以外の目的で行われる医療行為(近眼の手術、美容整形、レーシックなど)は適用されませんし、先進医療を受ける場合も対象外になります。
また、入院時の差額ベッド代なども保険の対象外になります。
このように、考えると公的医療保険は必要最低限の保障しかされない為、公的医療保険でカバーできない部分について民間の医療保険に加入する必要があります。

 

【民間の医療保険が人気の理由】


最近は、生命保険よりも人気の高い医療保険ですがその理由として以下の事が考えられます。
・公的医療保険の自己負担率が上がり、患者の負担が増えた
・混合診療の領域が拡大され自由診療を受ける機会が増えた
・規制緩和によって民間医療保険が普及した
などが挙げられます。

 

【まとめ】


公的医療保険では、全ての人に公平な治療を目的としているため、対象外になるものもあります。
病気や怪我に対する医療費や雑費を全て公的医療保険で賄う事は難しいため、カバーできない部分については民間の医療保険を検討する事をお勧めします。