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医療保険の主契約とは?特約との違いを知っておこう

2017.06.06
分類:医療保険

保険には、主契約と特約がありそれぞれ分類する事ができます。主契約はメインで、特約は保険のオプションと言えばわかりやすいでしょう。
主契約には、終身保険、学資保険、定期保険などがあり、特約は定期保険特約や、がん保険特約などと言われます。

 

【主契約と特約の違い】


主契約は、このように保険のメインとなるものを単体で加入することができますが、特約は単体で加入することができません。
特約として、保険に付加する場合主契約よりも保険料は安くなりますが、主契約を解約した場合は特約も解約することになる為注意が必要です。ですから自分に必要な保証期間を考えながら、主契約と特約のバランスを考える必要があります。
医療保険については、他の保険の特約として加入すると主契約を解約した時に無くなるリスクがある為、単体で契約をしておく方が安心でしょう。

 

【主契約として契約する場合の注意点】


主契約として、医療保険に加入する場合気を付ける点もあります。保険証券は、それぞれの保険ごとに発行される為、保険証券が増え管理が煩雑になる点や、保険を請求する際に手続きが面倒になる点があります。
自身が生存中で、手続きが苦にならなくても死亡保険金などの給付手続きには、被保険者の配偶者や子供が行うことになる為、家族には保険が複数あることを伝えておく必要があります。
また夫の主契約に妻が特約として加入していた場合には、離婚した時妻の特約部分だけを解約することはできません。
妻は、その時点の年齢と健康状態で新規の保険に加入し直す必要があり条件的に不利になる可能性があります。

 

【特約の終了年齢】


また特約契約の多くは、保険期間が短く10年または15年で更新することになり、最終的には80歳で終了する設定となっています。80歳というと、日本人の平均寿命から考えても男性は半分以上が生存、女性においては約8割が生存していることになります。
私達の長生きリスクに対応する為にも、医療保険は特約として加入せず、主契約として独立させ単体で加入しておくことをお勧めします。

 

【まとめ】


主契約として医療保険に加入する場合は、自身がどのようなリスクに備えたいのかを明確にすることが大切です。
最優先したい主契約を一番に考え、そこから自分が必要だと思う特約を付加していくようにしましょう。
将来への不安から、特約をあれこれたくさん付ける人もいますが、当然保険料は高くなります。
毎月わずかでもこれが数十年すれば大きな差になるのです。
安心料として、保険でどこまでリスクヘッジをするのかしっかりと見極めていきましょう。