女性向け医療保険に多いボーナス付きや祝い金付きの保険ですが、このボーナスや、祝い金は保険会社から余分に支払ってもらえるものではなく、自身の保険料が後から返ってくる仕組みになっているだけなのです。
ボーナス付き医療保険等は、実際にお得なのかどうかみてみましょう。
ボーナス付き医療保険とは、特定の条件を満たした場合保険料の一部を給付金として受け取ることができるものを言います。
ボーナス付き医療保険には、下記のようないくつかの種類があります。
・一定期間生存していれば給付金が貰えるもの
・一定期間、手術、入院などをしなかった場合給付金が貰えるもの
ボーナス付き医療保険等は、入院や手術などをしていなくても、給付金を受け取ることができるというメリットがある反面、その分保険料が高くなるというデメリットもあります。
ボーナスや祝い金という言葉を聞くと、支払った保険料以上に保険会社からキャッシュバックを受けることができるのだと、勘違いをする人も少なくありませんが、そうではありません。
保険会社は事前の統計により、10年間一度も保険を使わない人の割合をある程度把握しています。この人数分のボーナスに該当するように金額を決め、毎月の保険料から賄えるように保険料の設定をしているのです。
また、ボーナスや祝い金の支払いがある分、毎月の保険料は高くなるので実際にはさほどお得な保険とは言えません。
ボーナスや、祝い金付きの医療保険にはこのように、そこまでお得感はありませんので、医療保障だけのシンプルなものに加入し、別途貯蓄をした方が賢明でしょう。
同じ補償内容であれば、ボーナス付きでない保険の方が当然保険料は割安になります。
健康祝い金は、「どれくらいまで自身が健康を維持できるか」が有利か、不利かの大きな決め手になります。
ですから加入時の健康状態、日ごろの生活習慣などを考え今後の健康を想像し選択することになります。
しかし、誰も将来の健康については明確には分かりません。そう考えると、ボーナスや祝い金分を上乗せした保険料分を自分で貯蓄しておけば確実に貯蓄ができます。
保険は、わかりやすくシンプルなものであることが基本です。さまざまな補償や特約、ボーナスなどを付けるほど保険は複雑になり、自身でも管理しにくくなるからです。
自身のライフプランや、貯蓄、家族構成などを考えた上でどのような保険が必要になるかを考え選ぶようにしましょう。