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がん保険に加入するなら若いうち!は本当?保険料の概算

2017.07.19
分類:ガン保険

保険は若いうちに加入した方が得だ、とよく聞きます。何故なら、年齢とともに病気になる確率が上がるため、その保険料もあがっていくからです。本当に若いうちに加入した方がお得なのか、保険料の概算を調べてみましょう。

 

【保険料の概算】


ある保険会社の、がん保険について保険料の総支払額を概算で出してみます。入院日額1万円、60歳で払込が完了する定期保険に25歳と、40歳の男性が加入した場合の保険料を見てみましょう。

・25歳男性
月々の保険料3,900円
3,900×12×35年=1,638,000円

・40歳男性
月々の保険料7,600円
7,600×12×20年=1,824,000円
差額は、186,000円となっており、若いうちに加入した方が保険料の総額は少ないことがわかります。しかし、がんになる確率が上昇するのは30~40歳だと言われています。これよりも若いうちに加入するのは、がんのリスクから考えると保険料の無駄にもなり兼ねません。加入時期についてはじっくりと検討する必要があります。

 

【やっぱり若いうちが得?】


上記の結果を見るとやはり若いうちに加入しておく方が得なのかと感じますが、加入後1年ごとの保険料総額を見てみると意外なことに気付きます。40歳で加入した男性が16年後の56歳の時に25歳で加入した男性の払込総額を上回るとなっています。それまでは、早くに加入し、期間が長い分払込総額は25歳で加入した男性の方が高くなっています。
また、上記のような定期保険ではなく終身保険に加入した場合も保険料総額は少し異なってきますので注意しましょう。終身保険に加入した場合、25歳男性約3,000円、40歳男性では約4,300円の保険料の支払いになります。毎月この保険料を60歳まで支払った場合は、25歳男性の場合、3,000円×12×35年=1,260,000円となります。
対して40歳男性の場合は、4,300×12×20年=1,032,000円となり40歳男性の払込保険料の方が安くなることがわかります。終身保険の場合、25歳で加入した人が払込総額で逆転するのは75歳になってからと、かなり後になっています。
これらの結果から、保険は必ずしも若いうちに加入した方がお得とは言えないことがわかります。

 

【まとめ】


がんを発症する確率があがるのは、男女とも30~40歳以降と言われています。がんに関してはあまりに早くから備えておくのは、保険料の無駄にもなります。また、保険を終身保険にするか、定期保険にするかによっても払込保険料総額に差が生じます。
これらを踏まえ、自身にあったタイミングで保険に加入するのが最終的には一番よい方法になるのではないでしょうか。