腰や背中に痛みを感じた場合、マッサージや、湿布、整形外科を受診しても治らない場合は、もしかして癌などの重い病が潜んでいる可能性があります。
背中の痛みから発症する危険な疾患やその見分け方、症状などをみてみましょう。
すい臓がんは、自覚症状に乏しく気が付いた時には病状がかなり進行していたというケースも少なくありません。発症年齢は、50~70歳前後の高齢男性に多くみられる疾患です。
すい臓がんが進行してくると、体重の減少、上腹部痛、黄疸などの症状が見られます。特に上腹部痛は食事の有無とは関係なく、背中の痛みが激しく続くのが特徴です。
すい臓の周囲には多くの神経が分布しており、がんが進行し浸潤すると神経を侵し、激痛がするのです。
自覚症状に乏しいすい臓がんですが、早期に発見する方法の1つとして以下のようなことが挙げられますので覚えておきましょう。
・糖尿病患者
すい臓がん患者に糖尿病を患っている人が多いのは有名です。糖尿病の治療期間が長いほどすい臓がんの危険率は高くなり10年以上患っている人はすい臓がんを発症するリスクが50%も増すと言われています。
・胆石・膀胱炎
胆石や膀胱炎を患った女性は、これらを患っていない女性に比べ危険率は2.5倍になると言われています
・喫煙・飲酒・コーヒー・運動・肥満・食事要因などがあります。
背中の痛みが長く続く場合や、医療機関等を受診してもなかなか治らない場合はすい臓がんを発症している可能性もあります。
すい臓がんが疑われる場合は、まず血中のアミラーゼ、リパーゼなどのすい酵素を測定する血液検査を行います。
この他にもすい臓がんの診断には超音波検査、コンピューター断層撮影、内視鏡、などさまざまな方法があります。
特に自覚症状に乏しいすい臓がんは、少しの異変も見逃さないことが病気の発見には非常に重要です。腰や背中の痛みだけでなく食欲不振、体重の減少、黄疸、皮膚のかゆみ、便通、気分の変化などを感じたらすい臓がんを疑って上記のような検査を行うことをおすすめします。
すい臓がんは、特に高齢男性に多くみられる疾病です。自覚症状に乏しいため発見された時にはすでに手遅れである場合も少なくありません。
少しの体の異変でも、おかしいなと感じたら早めに医療機関を受診し検査を受けるようにしましょう。