自覚症状に乏しい大腸がん!こんな症状があったら要注意!
大腸がんは粘膜から発生し、その発生の仕方には粘膜にできたポリープが、がんに変化する場合と、粘膜から直接がんが発生する場合の2つの方法があります。大腸がんは、自覚症状に乏しく気づきにくいがんとも言われています。大腸がんの症状や注意点などをみてみましょう。
【自覚症状に乏しい大腸がんとなりやすい人】
治りやすいが、みつかりにくいと言われる大腸がんは、この30年で患者数が約5倍に増え日本人の中でも患者数が多いがんの1つと言われています。
早期の大腸がんには自覚症状がほとんどありません。実際に、大腸がんと診断された患者の約4割は健康診断や人間ドッグなどで指摘されて癌が判明したという調査結果があります。
大腸がんになりやすい人は、大腸ポリープの経験者、血縁者に大腸がん患者がいる人、偏食や不規則な生活をしている人などですので該当する人は自身でも気を付けましょう。
【大腸がんの主な症状】
大腸のどこにがんができるかにもよりますが、大腸がんの主な症状をみてみましょう。
・排便の際の変化
血便がでる
下血が起きる
便が細くなる
下痢と便秘を繰り返す
便が残っている感じがある
・お腹の変化
常にお腹が張っている
腹痛がある
お腹にしこりがある
・その他
貧血がある
嘔吐がある
急に体重が減る
などの症状があります。
ただし、これらは大腸がん以外の病気でもみられる症状ですので正確な判断は医療機関を受診してからにしましょう。
【大腸がんを早期発見】
このように自覚症状に乏しい大腸がんですが、早期発見できれば90%以上の確率で完治できると言われています。
リンパ節への転移がある場合ステージ3に該当しますが、今の日本の医療ではステージ3の大腸がんも約80%近くは治ると言われています。
大腸がんを早期発見するためには、患者数が増加する40代以降で大腸がん検査を行うことが有効です。また、大腸がんに限らず大病を早期発見するためには毎日の自分の体調の変化、便の変化、体重の変化などを日ごろから細かく観察しておくようにしましょう。
【まとめ】
大腸がん患者は食生活の欧米化、高齢化、ライフスタイルの変化などを理由にここ数年で大幅に増加しています。特に自覚症状に乏しく発見された時にはすでにステージ3と言われる人も少なくありません。
今後も増加することが予想される大腸がんを早期発見するためにも、毎年大腸内視鏡検査を行う事や、日々自身の健康観察や便の観察を行う事が大切になるでしょう。