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生命保険の受取人はいつでも変更できる?受取人変更時の注意点

2018.01.17
分類:死亡保障

生命保険は万が一に備え加入する保険ですが、受取人の変更は基本的にいつでもできます。また、遺言書で変更をすることもできますので覚えておきましょう。
しかし、保険金受取りの際に課せられる税金は被保険者と、受取人の関係によって変わってきますので注意が必要です。
生命保険受取人と、受取人変更時の注意点などについて詳しくみてみましょう。

 

【生命保険受取人変更】


保険契約をする場合、必ず受取人を設定しますが、その後の事情の変化によって受取人を変更する必要もでてきます。例えば、独身時代に生命保険に加入した場合、受取人を両親にしている人が多いですが、その後結婚した場合は、受取人を両親から配偶者に変更するのが一般的です。
このような場合は、保険会社に連絡をして受取人の変更をすることが可能です。しかし、この場合受取人として設定できる人に一定の制約があること、課税される税金が異なることを覚えておきましょう。

 

【生命保険の受取人変更時に必要なものと注意点】


生命保険の受取人変更をする場合には、いくつかの注意点があります。
保険受取人の変更は、保険期間中であればいつでも出来ますが被保険者の同意が必要になります。保険契約者と、被保険者が同一人物の場合変更は容易ですが、別で遠方に暮らしている場合などは、手続きに多少の時間が掛かります。
また、受取人の変更をする際には、「名義変更請求書」と「保険証券」などが必要になります。名義変更請求書は保険会社に連絡をすると送付してもらえます。
これ以外にも、保険会社によっては保険契約者本人の確認書類や、印鑑などが必要になる場合もあります。

 

【課せられる税金にも注意】


受取人の変更をする場合は、受取時に課せられる税金についても注意が必要です。保険受取時に課せられる税金は、相続税、贈与税、所得税のいずれかが課せられます。相続税になるのは、契約者と被保険者が同一で、受取人がその子供である場合などは相続税が掛かります。
また、契約者、被保険者、受取人が全て異なる場合は贈与税が掛かり、契約者と受取人が同一で、被保険者が異なる場合は所得税が課せられます。
中でも贈与税は最も税金が高額になりますので、このような契約になっている場合は受取人の変更をした方が良いでしょう。
生命保険の受取人は、いつでも可能ですが課せられる税金が変わってきますので税金面も考慮しながら慎重に検討すべきです。