生命保険は万が一に備え加入するものですが、一家の大黒柱である世帯主にはやはり必要不可欠なものなのでしょうか?
なぜ、生命保険が必要なのか、特に必要な世帯はどのような世帯かみてみましょう。
一般的に、死亡保険は「世帯の大黒柱に万が一のことがあった場合に、残された家族のその後の生活の資源となり、生活に困窮しないための資金」となります。
特に、子供がまだ小さい世帯では今後多くの教育費が必要になります。子供が自立するまでの資金は、一人数千万円と言われるように、かなりまとまったお金が必要になることがわかります。
また、死亡保険は亡くなった場合だけではなく被保険者が高度障害になった場合にも支払われるため介護や医療費としての備えにもなります。
死亡や、高度障害になるリスクは誰にでもありますので万が一の備えは必要になるでしょう。特に、それが一家を支える大黒柱であるなら、なおさらです。
給料が少なく、毎月貯蓄ができない人や、小さな子供が複数人いる家庭、奥様が専業主婦またはパートなどの場合は、世帯主の死亡保険の必要性は高くなります。
生命保険に関する全国調査によると、世帯主に万が一の事があった場合に必要になる生活資金としては平均で、世帯年収の約9.5年分、5,653万円となっています。
子育て世帯では、子供も小さく夫婦はまだ若いため世帯主の給料も少ないでしょうし、奥様も小さな子供がいれば働きに出ることも難しくなります。このような世帯では、やはり死亡保険の必要性が高くなることを十分理解して、生命保険について真剣に夫婦で検討しましょう。
一方で、子供が独立して夫婦だけの世帯や、奥様も働くことができれば世帯の年収は多くなりますし、支出も以前より少なくなるため貯蓄もできるようになります。
このように、世帯主の年収、貯蓄、年齢、子供の数、扶養している家族の数などによって世帯主が生命保険に加入する必要性は異なります。
しかし、どのような家庭においても死亡に対する保障は少なからず必要であると考えておきましょう。死亡保険の第一の目的は、残された家族に対する生活の補償ですが、それ以外にも金融資産として活用したり、相続対策として活用される方も多くいます。
生命保険は多くの世帯で必要不可欠と言えるでしょう。世帯主に万が一のことがあった場合、家族の生活資金に対する不安感を持って長年暮らすよりも、万が一の備えがあれば不安感も軽減されるのではないでしょうか。