経営者・従業員向け保険情報ラボManagement and Employees Information Lab

生命保険料を滞納したらどうなる?失行までの流れと解決策

2016.10.25
分類:その他

生命保険はその保障内容や保障額が高いため保険料も高額になります。特に貯蓄型の保険に加入している場合は保障と貯蓄の両方を兼ね備えているため保険料の負担は大きくなります。生活が困窮し保険料が払えなくなった場合すぐに保険は失行してしまうのか、また解約以外の解決策はないのかみてみましょう。

【保険が失行になるまでの流れ】

多くの保険会社では生命保険料が2か月間未納になり猶予期間を過ぎると保険が「失行」してしまいます。月払いの保険に加入している場合は保険料を支払う月の翌月末日までが猶予期間になり、半年払いや、1年払いになっている場合は払込み期日の2か月後までが猶予期間になります。保険が失行するとは今まで加入していた保険の効力がなくなることを意味し失効後にケガや入院をしても給付金は受け取れず、亡くなった場合も死亡保険金を受け取る事はできません。

【支払い猶予期間後】

この猶予期間を過ぎたらすぐに保険の失行がされるのではなく解約した時に支払われた解約返戻金の範囲内で保険会社が生命保険料を立替え保険が有効になる場合もあります。これを「保険の自動振替貸付制度」と言います。この立替えられた保険料には保険会社が定めた利子が付き通常通り保険料の支払いができるようになったら立替分の保険料と利子を支払わなければなりません。解約返戻金で賄えないほどの未納があった場合は保険が失行されます。しかし失行後3年以内に申し出て健康などに問題がない場合は保険を元の状態に戻す事ができこれを保険の復活と言います。この場合失行していた期間の保険料と延滞利息の支払い義務が発生する事がありますので気を付けましょう。また失効したまま3年以上が経過すると解約返戻金が受け取れなくなるケースもありますので早目に保険会社に問い合わせをする必要があります。

【生命保険をかけ続けるには】

生命保険に加入を検討する場合は多くの世帯で子供が産まれた直後や子供が小さい時です。このころは世帯主にもしもの事があった時に子供や妻が生活に困る為保障額の大きなものに加入しますが、年月が経ち子供も大きくなり独立したり、家を購入すると住宅ローンにも契約者に対し保険が掛けられますのでそこまで大きな保障は必要なくなります。このように人生の節目や子供の成長に合わせて生命保険料の見直しをする必要があります。無理をして高い保険料を支払い続けその結果保険の滞納をして保険契約が失効されるよりも、今の生活に合った保険料と自分たちに必要な保障を知る事が何より大事な事です。