日本では多くの人が医療保険や生命保険に加入しておりその割合は約7割程度と言われています。実際にみんな毎月どれくらいの保険料を負担しているのか気になります。保険料の負担額の平均をみてみましょう。これから保険に加入する人もぜひ加入する時の参考にして欲しいと思います。
医療保険は怪我や病気で入院をする事になった場合入院給付金がでたり、通院費用が給付されたりする保険です。入院給付日額で見ると世帯主の場合は平均で1日1万円というものに加入しており、女性の場合平均は入院日額5千円のものに加入している人が多い事がわかりました。また個人では月々の医療保険、生命保険、個人年金保険等を合計すると2万円前後が最も多く、世帯ではこれら全ての合計が3万5千円程度になっています。
生命保険は万が一の時に死亡保険金が支払われるもので1月あたりの平均額は男性で2万円程度、女性は1万5千円程度になっています。男性では1万円~2万円の範囲に多く分布しており、女性では1万円未満に最も多く分布していました。毎月1万円以上の保険料を支払っている人が男性では75.6%、女性では62.1%もいる事がわかており多くの人が高い保険料を支払っている事がわかります。本当にこれほど高い保険料を支払う必要があるのか疑問が残ります。というのは、病気になり入院した時の自己負担額の平均と払い込んだ保険料の平均をみると、実際の自己負担額よりも払い込み保険料の方が高い事がわかったからです。このような事も踏まえ自分に万が一の事があった時に必要な金額分の保険に加入する事が大切です。
民間の医療保険だけに頼ろうとすると高額な保険料が必要になりますが、病気になって医療費が高額になった場合は公的医療制度も利用して自己負担額を減らす事ができます。それは医療費制度の中の「高額療養費制度」と呼ばれるもので1か月の医療費が一定額を超えると超えた部分の支払いを医療保険から払い戻される制度です。詳しい制度や申請方法等については病院の窓口や自分が加入している健康保険組合、共済保険などに問い合わせをして相談してみましょう。
医療保険や生命保険は私達の生活を守り保障してくれる大切なものです。しかし保険料の負担額が多すぎると私達の生活は困窮し本末転倒になってしまいます。自分に合った適切な保障と保険料を知り、生活スタイルに応じて保険料の見直しをすることも必要でしょう。