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就業不能のリスク軽減にも!就労不能保険について

2018.06.15
分類:その他
最近テレビのコマーシャルなどでも目にすることの多くなってきている「就労不能の方向けの医療保険」ですが、実際この保険はまだ新しいタイプの保険で保険会社も試行錯誤をしている段階です。 つまり、就労不能の医療保険の保険料や保障内容はばらつきがあり、しっかり内容を把握しないと保険料の金額設定を誤るなどリスクを伴うことがあります。 今回、就労不能型医療保険を選ぶうえでのポイントをいくつかに絞って紹介してみたいと思います。

【保険金額は自分の収入をベースに考える】

就労不能保険の基本的な考え方として、「病気やけがなどで働けなくなった時家族や自分の生活を支える役割のもの」と捉える考え方があります。 つまり、収入の減少をカバーできるくらいの金額設定にしておくと良いということです。 例えば現在収入が30万円ある方は保険金額を大体30万円程に設定すれば、万が一就労不能になった場合にも給料を保障する分の保険がもらえることになります。

【保険期間の設定はどうするのか】

保険期間とは保険が適用される期間、つまり就労不能時からこのときまで保険金がもらえる期間もしくは保険金料の支払いが終了する期間を意味します。 就労不能保険の一般的な保険期間は50~70歳のうち5年刻みで選択できるようになっています。 この保険期間をいつに設定するかは「働いている期間」がポイントになってきます。 ①働いている全期間を払込期間にする場合 働いている期間全てを保険料支払いの期間に充てる場合、退職して毎月の収入がなくなる60~70歳の間に保険期間を設定すると良いと思います。 ②働いている一定期間を払込期間にする場合 働いている期間で万が一の事故、病気があった場合リタイアしてはいないものの、毎月の収入が無くなることがあります。こういう場合には保険期間を50歳から60歳に設定して早くから保険金が得られるようにしておくと良いと思います。

【まとめ】

就業不能保険は保険金がもらえる時期の設定をいつにするかによって万が一のケガ、病気の際のリスクを軽減することに繋げることができます。また働けなくなってからどれくらい経って保険金を受け取るのかなども大切な要素になってきます。 例えば、就業不能になってから60日後、180日後、1年6ヵ月後などそれぞれのプランに合わせていつから受け取るのか決めることができます。 また原則的に保険金の受け取りは就業不能時から設定した「満期」まで行うことができます。 最後に就労不能保険は、比較的新しい保険ということもあり、悩まれる事が多くなる事が予想されますので、最新の知識と豊富な実務経験を有した専門家と相談し、後悔のない保険選びをしていただけたらと思います。