骨折をすると完治するまでに数週間~数か月かかります。中でも完治するまでに時間がかかるのが足首でリハビリ期間も含めると半年から1年かかるケースもあると言われます。
完治を早める方法や療養についてみてみましょう。
足首の周りの骨は非常に細かくレントゲン撮影をしてもうまく映らない事が多く、軽度の骨折は捻挫と判断される事も多いのです。
また足首骨折は中高年や子供に多いのですが、子供の場合患部に軟骨組織成分が多くギブスで固定してもなかなか骨の癒合が起きず骨折が完治するまで時間がかかる事が多いのです。
そして固定する事で痛みが和らぎ「治った」と勘違いして元通りの生活をして悪化させるケースも多いのです。
大人の場合子供と骨の質が異なりさらに骨癒合に時間がかかります。
また「くるぶし骨折」と言い、足首を強く内側にひねった場合や外側のくるぶしが引っ張られて剥離骨折したりすると起こる骨折があります。
この場合靭帯を損傷する事も多く、治療には徒手整復やギブス固定をして保存療法を行います。
足首やくるぶしは細やかな関節であり、靭帯も多く存在するので多くの場合が外科手術になる事も完治までが長引くゆえんです。
骨折をしたら骨が癒合してもリハビリが必要になります。これは長期的にギブス固定をしていた為筋肉や関節が固まってしまっている事や、筋力も低下している事が考えられるからです。
足首が完全に治癒していないのに動かしたり、リハビリが充分でないのに日常生活を行ったりすると「変形性関節症」という関節が変形して激しい痛みを伴う症状が起こる事がありますので気を付けましょう。
このような後遺症を残さない為にも整形外科や、理学療法士のもとでしっかりとリハビリを行う事が大事になります。
足首は形状がとても複雑で可動域も細かい場所である為浮腫や腫れが長引く事もあり、完治までに長い月日を費やすのです。
完治を早めるための方法として食生活や生活習慣は大きく関係してきます。まず、飲酒や喫煙は骨の癒合の妨げになりますので療養中は辞めましょう。
骨の形成にはカルシウムとビタミンDやビタミンKなどが有効ですので牛乳や、小魚、干しシイタケなどを積極的に摂るとよいでしょう。
また医師の許可があれば入浴もお勧めです。血流がよくなり血行も促進されますので治癒を早める効果が期待できます。
足首を骨折した場合は完治するまで長引く傾向にあります。少しでも完治を早める為には食生活や生活習慣などを工夫することが大事です。
また筋力不足などを防ぐ為にも軽い運動を心がけ質の良い睡眠を取る事も大切です。