小売飲食業情報ラボRetail and Restaurants Information Lab

飲食業界で今後考えていかなければならないこととは?

2020.01.25
分類:その他
ここ数年、飲食業界や外食産業は低迷している状況といえます。その反面で昼食産業は順調といえる状況であるのは、働く女性が増えたことで気軽に調理されたお惣菜やお弁当を購入できる方が手軽で便利だからでしょう。 スーパーやコンビニにいけばお弁当が販売されていますし、デパートの地下にはちょっと贅沢だけれどおいしいお惣菜がたくさん販売されています。それらを購入し、家で温めて食べることができたり、いつもの食事に一品加えることができたりなど、とても便利です。 日本は高齢化社会となっているため、今後も中食へのニーズは高まると考えられます。外食にいく時間はないし、経済的にも負担が大きくなるのは困るという場合、中食なら安心できるという方も少ないのが現状です。

飲食店に高齢者層をどのように招きいれるか

飲食店経営を行う上で、深刻化する高齢者層をどうやって顧客として招き入れるかが大きな課題となると考えられます。 特に高齢の方たちは、これまで様々な食べものを口にしている方たちなので、食に対する経験も豊富です。 バイキング形式などでたくさん食べることができるものより、質の高いものを求める方も少なくありません。

同時に少子化に対する人手不足解消の問題も

さらに少子化も進む中で、すでに様々な業種で頭を抱えることになっている人手不足。飲食業界はこの人手不足が顕著にあらわれている状態です。 売り手市場といわれている状況で、ハードな労働となる飲食業界を希望する若い世代はけっして多くありません。今後、どのように人材を確保していくのかも検討することが必要といえるでしょう。

大手チェーン店との差別化も重要に

同じような商品やサービスを販売や提供し、価格もそれほど変わらないはずなのに、同業の店舗は繁盛していて自分の店は顧客が集まらないと感じるといった問題もあるようです。 まだ外食産業が成熟されていなかった1970年代から1990年代頃までは、商品と価格、接客という3つの要素がニーズに合致していれば集客可能となり繁盛したものです。 しかし近年の傾向を見ると、ファミリーレストランや居酒屋チェーン店などが次々と出店しています。それにより、冷凍食品向上や流通などが増え、安定した味の料理が安く提供されるようになりました。 これまで飲食店といえば個人のお店というイメージだったのに、すっかり飲食店は大手チェーンが安心と考えられるようになり、どの店でも接客などがマニュアル化され差がなくなっています。 これらのことから、従来の3つの要素だけを重視して飲食店を経営しても、集客は見込みにくい状況となっています。どのように大手チェーン店に勝てばよいのか、差別化できる方法も今後は検討していくことが重要となるでしょう。